明石旅行記 vol.1

父の故郷であり70年も還っていないという明石への旅行は

元々2年くらい前に計画していた。

が、母の腰の容態やその他様々な要因により延び延びになっていて

この分だと実現しないかもな、とも思っていた今年の秋。

 

9月の終わり、突然母が「行くなら今しかない、行こう」と言い出した。

日程を擦り合わせたところ、出発日はこの話し合いの一週間後。

これを逃すと母の腰がヤバいだろうとのこと。

それならば……と大急ぎで計画を立てる。

 

元々は、明石と須磨の境目に広い部屋のあるレジャーホテルがあるので

そこに2泊でゆっくり、と考えていたのだが

ビジホでいいから明石駅前のアクセスの良い場所へ1泊ということになった。

 

PCを立ち上げる暇もなく、タブレットスマホだったかも)の

小さい画面で宿を探す。

明石駅前には安くてアクセス良いビジホが多くあるが

その中でも一番安い(という母のリクエスト)のCホテルを押さえた。

 

しかしこのCホテル、クチコミを見ると超不安。

とにかくお風呂の排水がとんでもなく悪いらしいのだ。

他にも、部屋が暗いとか古いとか散々。

朝食も、ネットの画像を更新してないためコロナで止めてるのかどうか不明。

コッソリ他のホテルに代えてしまおうとしたこともあったのだが

このCホテル、部屋の窓が開くタイプなのと部屋着がシャツワンピなのが決定打で

まあお風呂の排水くらい我慢しよう……と最終的にここに決めた。

しかし、ストリートビューで外観を見ても不安しかない。

 

行きは10時18分発のさくら号を目指すことにした。

明石って、岡山で乗り換えてこだまで新明石へ行くものだと思ってたら

さくらに乗って姫路で下車し、新快速で明石駅に行く方が早いことを知る。

帰りはさくらには乗れないだろうけどそれでも仕方ないか。

 

前日から実家に泊まったのだが、とにかく荷造りに悩んだ。

お気に入りのパンツスーツを着るつもりなのだが、よく考えると

もしかしたらレディースデイに当たる可能性がある。

となると、薄グレーのスラックスでは不安だ。

では緑のパンツスーツ……と思ったけどこれだと暑いし

じゃあもしレディースデイになってしまったら一分丈スパッツを下に穿こうとか

荷物を極力減らしたい、じゃあバッグはどうする?

母にも軽いバッグを貸そうか、なんなら父にこのウエストポーチさせようかと

膨大な荷物を持って実家に前泊。

実家でも1グラムでも荷物を軽くしようと、何度も要らないものの仕分けを。

 

新幹線駅の駐車場は、なるべく両親を歩かせないよう

ちょっと高いけどここにしようと前日にリサーチ。

しかしそこがいっぱいだと駐車場探しに時間ロスするかもと

少々早めに家を出ることを提案。

つか、さくらの指定席取れるといいけどなあ。

さくらは8両しかないし人気だし、大丈夫かなあ。

もしどうしてもこの便が取れなきゃ1時間後だ。

 

と、いろいろ心配しつつも新山口駅に到着し

無事にさくら指定席を買うことができた。

しかも結構指定席空いてたなー。

緊急事態宣言解除されたとはいえ、まだ人の動きは多くないのか?