姉の死 vol.49

一周忌までに急ピッチで書き進める連載。

 

さて、2日目。

朝食を済ませた後、父はまた釣りに出るとのこと。

少々うんざりしつつも母と私が付き添う。

しかし時間になっても父は釣りを止めない。

父のこういうところが苦手なんだよなー。

私と母は大急ぎで部屋に戻り、帰り支度を整え

ついでに父の部屋の荷物も全部整えてロビーに降りる。

X氏は迎えに来てたし、チエックアウトの時間は迫る。

本当にギリギリになって父が戻ってきて、チェックアウト。

 

車を走らせ、某市の観光地へ。

ここは約30年前、家族皆で来た場所だ。

そして7年前、私と姉で来た場所だ。

いろんな思いを抱えつつ散策し、美術館へ入る。

X氏と姉は、ここで絵を眺めながら何時間でも語り合ったそうで

X氏はずっと大号泣していた。

 

美術館の売店で何かを買おうとした父、財布が無いと言い出す。

ホントどうしようもないな、財布ひとつ管理もできないのか。

ホテルに忘れたのか、とりあえず車に積んだ釣りバッグの中にあるかもと

私と母を昼食の店へ先に入らせ、X氏と父で遠い駐車場へ向かった。

結局、財布は無事に釣りバッグにあったそうだが。

ホントX氏、こんな父に振り回されてゴメン。

 

姉との思い出の店を再訪。

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猫モチーフのグッズを多く置いてる店で、

7年前に姉と一緒にここに入り、実家へのお土産を一緒に選んだのだ。

その時渡したお土産は、まだ実家のピアノの上にある。

実はあれ、姉と一緒にここで選んだんだよと両親に話した。

 

今回は自分ち用に、ウチの猫をモチーフにしたものを買った。

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黒猫モチーフのものは世に数あれど、ハチワレ猫のは珍しい。

ちょうど我が家の飼い猫2匹が揃った。

 

昼食はここ。外観や内観を検索して見つけた。

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(拾い画像)素敵な店構えだ。

 

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(拾い画像)2階席に通された。静かな奥の席だった。

 

お料理がこれだったかどうかは覚えてないけど

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(拾い画像)こんな風に木箱に入った、上品なお膳をいただいた。

美味しかった。

 

30年前も7年前も今も、ここの川沿いにはアクセサリー売りのテキヤさんがいる。

今回は、自分用に名前を刻印した指輪を買った。

今にして思えば姉の名前と私の名前で作ってもらったら良かったな。

 

街並みをぶらぶらし、X氏と一緒に写真を撮った。

彼の写真を撮ったのはこれが初めてだった。

 

どうでもいいけど、何かの用事で観光案内所へ寄ったら

事務所に鈴木亮平佐藤健のサイン色紙が飾ってあった。

ロケでここを訪れ、この事務所で着替えとかしたそうな。

写真撮っとけば良かったなー。

 

この日は天気良かったし、もうちょっと散策したいのになーと思いつつ

早々に撤収、A駅に向かう。

まあ、高齢の両親はこのくらいの観光で精一杯なんだろう。

新幹線チケット3人分、またもやX氏が買ってくださった。

しかもやっぱりグリーン車

疲れた母には有難い。

 

今回の旅では本当にX氏に大変お世話になった。

(今回の旅に限らずいつもだけど)

しかも、すっごく散財させてしまった模様。

さすがの父もそこは気にしていた様子。

 

新山口に着いたのは17時か18時くらいだったろうか。

夕食は適当にコンビニでいろいろ買って済ませた。

いつも手作りする母には珍しい。