『大家さんと僕』 / 矢部太郎 ・・・☆5
初めてこの本の存在を知ったのは、数か月前
大きな本屋で平積みにされているのを見た時。
その後図書館で見かけたが、よくあるほのぼのおばあちゃん漫画と思って敬遠してた。
数日前、図書館で数合わせで仕方なく、借りてみた。
「よくあるほのぼのおばあちゃん漫画」は確かにそうなのだが
この作品の一番凄いところは、構成。
大家さんが亡くなったところは描かず、うまい描写の後に
葬儀を終えたエピが出てきて、ああ亡くなったんだなとわかる。
そしてラストは大家さんと空を飛びながらいつものやり取り。
この構成が素晴らしい、この葬式後のエピで大泣きした。
1巻は正直そこまで心を揺さぶられるものではなかったのだが最後にやられた。
今ウィキを見たら、アニメ化はされてるようだ。
映画化も待ったなしかな。
でも、可愛くて上品な大家さんを演じられる女優は
八千草薫さん亡き今、いないかもしれないなあ。