姉の死 vol.40

弁護士さんの元へ。

最初に伺った時先客がまだいらしたそうで

1時間くらい近くの駐車場で時間を潰した。

数年前の、X氏のご病気の話などをした。

 

改めて、弁護士さんの元へ。

いわゆる「ザ・弁護士!」という雰囲気ではなくて

すごくカジュアルな感じの、普通のあんちゃんという風貌の弁護士さん。

X氏によると儲け度外視で頑張ってる、ちょっと変わった弁護士さんとのこと。

応接室内には、ミスチルのライブグッズ(多分ライブの時の銀テープ)や

将棋に関する本が並べられている。

将棋の話をちょっと振りたかったけど、私の生半可な知識では話にならなそうなので

やめておいた。雑談で話が長引いてもいかんしね。

 

弁護士さんへ相談といっても、元々は秘密を私だけで抱え込むことへの心配であって

両親や姉の家族にバレた以上、そんなに深刻に相談しなきゃならないことはなくなった。

X氏が一番心配していたのは、私が姉の元夫に危害を加えれらないかということ。

しかし、その可能性は薄い。

「それよりもっと心配なことが……」と、ストーカー男の話を切り出した。

「X氏の前でこの話(元彼)をするのは申し訳ないけど)」と言うと

X氏は席を外そうかと言われたが、一緒に聞いてもらうことにした。

 

ストーカー男は本当に馬鹿だから、ストーカーの証拠書類を自分で作って私に渡している。

その書類を見せながら事の顛末を語り、3か月前や半年前に私に接触があったことも話した。

家が近所で、家を知られてる(前は突然ウチに突撃された)から怖いと。

姉が亡くなったことでコイツが何かしら動くかもしれない、その時どうしようかと。

 

弁護士さんは詳細なストーカー内容を見て「怖っっっっ!!!!」と驚き、

X氏は「この人はこれだけのパワーを他に回せばいいのに」と呆れつつ感心してた。

「俺は国税庁消費者庁に追っかけられてた時、コイツにも追っかけられてたのか」と

真面目に言うので笑ってしまった。

 

弁護士さんからのアドバイスは、私に警察に行けとのこと。

今すぐ何かあるわけではなさそうだが

「私が警察に相談に行った」という事実を作っておけば後から何かあった時有利だと。

なるほど確かに。

 

ある時期X氏は、この弁護士さんのところで姉を働かせてもらおうかと考えていたらしい。

弁護士さんは、X氏やストーカー男をそこまで虜にした姉に会ってみたかったと言った。

昔、姉が女性センター?女性シェルター?みたいなところへ話に行く時に

この弁護士さんにも助言をいただいたか何かでお世話になったらしいが

結局会わないままだったそうな。

 

弁護士さんとの面談は1時間程度で終わっただろうか。

車は一路、A駅へ。

ここでもX氏が切符を買ってくださった。しかもまたグリーン車

新幹線の時間まで1時間くらいあったのでお茶に誘ってくださったが

お土産屋さんとか適当に見るから大丈夫、とお断りし、この日は終了。

 

次は11月21日(金)、この日から言うと「あさって」に

X氏が姉の遺骨を我が家に連れてくることが決まっていた。