漫画レビュー

海街diary』 / 吉田秋生 ・・・☆5

 

読んだのは3回目だろうか。ただし最終話まで読んだのは初めて。

1回目か2回目に途中まで読んでから映画版を見て

あまりの映画版のあざとさに作品ごと苦手になって

漫画も続きを読む気を失くしたんだった。

 

最終話まで読んで☆5ではあるんだけど、ピークは中盤まで。

終盤になるとあざとさが加速し、盛り下がるんだよな。

なんというか、広瀬すずに原作主人公を寄せてきた感じ。

原作のすずがモデルを頼まれてウエディングドレス着て……ってくだり

本当になんやねん、無駄にも程があるシーンだ。

それと個人的には、福田のおっちゃんは前面に出過ぎない方が良かった。

 

映画版はなあー。決して悪くないしむしろ良作なんだけど

あざとさフルスロットルというか。

広瀬すず最高でしょ!よくこれだけの逸材を見つけて

よくこの美しいシーン撮れたでしょ!いいでしょ!!」って

見せつけられてる感じがどうも。

とか、長澤まさみの長い足を無駄に見せつけてるしね。

 

まあそれでも、乙女チックドリーム満載の「桜の園」映画版よりは

数百倍マシなんだけども。

「桜の薗」は原作の持ち味を全て台無しにしたもんなあ。