海遊館へ。
X氏は自分は待ってるから親子ふたりきりで見てきたらと提案したが
どっかでまたせておくのも気が引けるし
息子とふたりになる必要もないので却下、3人で行くことにした。
着くと、チケット売り場で長蛇の列。
その列を見ただけでイヤになり「ここやめよう」という言葉が喉まで出かかったが
自分が海遊館行きたいといって連れてきてもらったのにそれ言ったらまずいかと
仕方がないのでその言葉を飲み込んだ。
コロナ対策でなるべくグループ内1名だけで並んでくれとのことだったので
私がひとりで並んだ。
息子とX氏は少し離れたところで座って待っていた。
窓口に「GOTOトラベル対象」のPOPがあった。
へえ、入場券代に共通クーポンを使えるんだ。
じゃあ私が持ってる共通クーポンで買おうかな、と考えたんだけど
私の中の悪魔が「別にいいじゃんパクっとけ」と囁いた(笑)。
X氏に入場券代1万円渡されてたし、何食わぬ顔でこれ使っちゃえと。
15分くらい並んでチケットを購入すると、入場は14:00~と書かれていた。
ひゃー、入場制限か。
その時が13:40、さらに20分待つことになる。
X氏が離席した時、息子に地域共通クーポンを渡した。
幾ら分渡そうか考えたけど、有効期限が翌日までだし
彼が買い溜めできそうな店がどのくらいあるのかわからなかったので
4000円分のみ渡した。
コンビニで4000円なら結構な買い物できるし……つーかそんなに買うもんあるか?
後で考えたら渡し過ぎたかな、3000円で良かったかも。
14時になり、入場門をくぐって進んだところで海と帆船が見えた。
あの船は何?と訊いたら、サンタマリア号とかいう遊覧船だそうな。
えーーーー!!そっちの方が良かった!!
……とも言えず、激混みの水族館へ。
入口のとこで検温消毒入場制限をしてたようで、更に待つこと20分くらいか
ようやく列が進み始め、館内に入れた。
私にとっては2度目の海遊館で、30年近く前、就職して神戸で研修してた時
休日に幼馴染のお兄さんに連れてきてもらったことがあった。
その時はOPENしたばかりで西日本最大?だったんだっけな。
今みたいに公園やショッピングモール的な設備はなかった。
縦に大きい水槽の周りをぐるぐる回って見るつくりなのは覚えていた。
いま改めて見るとさすがだ、山口県の水族館とは迫力が違う。
どうもここの生き物たちはサービス精神旺盛というか
うまいこと写真を撮らせてくれるというか。
ジンベエザメが目の前ギリギリをかすめていったり
上では可愛い姿を撮らせてくれたら
下ではドアップで猛スピードで泳いで行ったりする。
なので
首だけ上に出したアザラシの水面下という可愛い姿を見れたりする。
これは何だっけ、サメだったかな。
個人的に私が一番見たかったが、サーディンらしき魚のトルネード。
これが一番近づいた限界だったかな。
こういう群れを見たかったんだ。
カラフルなのもいいね。
海で散々見飽きたクラゲも、こうやって見るときれい。
下から見たら
可愛い腹で
上から見ると
さらに可愛い。
窓から見えたサンタマリア号。
いいなー乗りたかったなー。
この日は
30周年記念特別展もやってた。
……と、水族館を出て時計を見ると15時過ぎ。
意外にもたった1時間で見れちゃったんだ。
行く相手次第ではもっとのんびり見たかもな。
X氏は、館内であまり話をしなかった。
私と息子を極力ふたりにしようとしてたのかもしれない。
(と、その時は思ってた)
息子の時間があればサンタマリア号に乗りたかったけど
さすがに明日試験ということで引っ張り回せなかったので、ここで終了。
息子を大阪駅で降ろし、私は帝国ホテルへ送ってもらった。
その道中でX氏が言った。
「去年の今日が姉子の葬式だったんだよね」と。
私が前日に「去年の明日(つまり10月18日)X氏と私が初めて会ったんだよ」と言ったので
その翌日である今日が、姉を火葬した日なのだ。
「この時間はもう火葬してたっけ」と言われたのは16時前だったので
まだ警察にいた、取り調べを受けていた時間だよと言った。
X氏が口数が少なかったのはこのためだったのか。
ちょうど1年前が葬式(は、やってないけど火葬した)日だったので
いろいろ思うことがあったのかな。
そんな中で水族館でワーワー言うのは申し訳なかったけど
一周忌同様、この日X氏をひとりにしなくて良かったのだと思う。
16時頃、帝国ホテル着。
X氏とはここで別れる。大変お世話になりました。