姉の死 vol.38

X氏のお迎えの時間、やっぱり彼の方が早く来てくれてた。

 

この日の予定、というか何故私がこのうどん県に泊まったのか。

それはこの日、弁護士さんと私を会わせてくれる段取りだった。

X氏は、私の負担を少しでも軽く、そして何かあった時に

自分以外にも助けられる人物がいるようにと大変尽力してくださった。

ただ、予想外に早く両親にバレたため、弁護士さんの力は

さほど必要ではなくなってはいたのだが。

 

それともうひとつ。

P氏以外にも、もうひとり腹心の部下を紹介してくださるとのこと。

もしも自分が亡くなったりした場合、私がP氏ともうひとり

頼ることのできる人物を段取りしてくださることに。

 

お迎えの車に乗ると、早速X氏に母の話を相談した。

どうにか母を東京に連れていく手段はないだろうか、

飛行機ならプレミアムとか優先席とか使えるんだろうかとか。

が、物凄く正直に書いてしまうと、経済的に助けてくれないかなと

期待してた部分があったことは否めない。

X氏は飛行機のプレミアム席とかいろいろ調べてみるよと言ってくださった。

 

さて、車はファミレスへ。

ここでもうひとりの部下さん(以下L氏)とお会いした。

とても素朴そうでちょっと無口そうだが、優しそうな方だ。

 

その後3人で昼食を摂ることに。

当然、うどんだ。

うどん県の人にとってはうどん以外の昼食なんて、という感覚らしい。

(X氏・談)