2020-10-03から1日間の記事一覧

姉の死 vol.34

時間は午後3時半くらいだっただろうか。 片付けをされるというP氏を残し、X氏と私は車でうどん県へと向かった。 この道中、時間はたっぷりあったので 私は相談に乗って欲しいと、息子の件で話をする。 正直なところこの段階では、X氏のアドバイスはまあ一…

姉の死 vol.33

2019年11月18日(月)。 前夜は本当に眠れず、一睡もできないまま朝を迎えた。 やべー、新幹線で寝れるかなと焦りつつも 母には会社の研修会で朝から仕事と嘘をついて黒スーツに身を包み 実家を出て某市行の新幹線に乗った。 新幹線の中では寝よう寝ようと頑…

姉の死 vol.32

あーあ、さすがにこの辺りの描写を記すのは気が重いし筆が重いな。 某市で何食べたとかホテルがどうのとかは書いてて楽しかったのに。 実家に到着。 チャイムを鳴らし、今まで感じたことのない重たい玄関の扉を開く。 母が出てきた。 X氏は、深々と挨拶とお…

姉の死 vol.31

2019年11月18日(日)、10時くらいに新幹線駅へ迎えに行くことに決まった。 ちょうど良い新幹線で来るだろうと改札入口で待ったが、X氏がいない。 あれ?この新幹線じゃないのか?と連絡してみたところ 既に駅の玄関に到着していた。 どうやら、万が一でも…

姉の死 vol.31

母からの留守電には「お姉ちゃんが死んだと(姉の元夫)から電話があった」と。 ああ、遂に来たか。思ったより早くこの日が来たんだな。 この時先にどっちに電話したかなあ、多分母に電話かけたんだったと思う。 母の説明では、健康保険から姉の死亡の通知が…

姉の死 vol.30

姉が亡くなったと警察から電話があった。 死後11日目に遺体を引き取りに行き、事情聴取。 両親にも姉の家族にも内緒にしたまま 警察署を出たその足で火葬場へ直行し、荼毘に付した。 姉が亡くなったことはこれから一生隠し続ける。 でもいつかはバレる日が来…

姉の死 vol.29

A駅に着いた。 駐車場に車を停め下車したところで、封筒を差し出された。 「この度は突然迷惑をかけたから……」とのことで 固辞したものの渡された。 今回と、次回四十九日での足代にとのこと。 ぶっちゃけ、相当有難い。 後で確認したら中には10万円入って…