姉の死 vol.31

2019年11月18日(日)、10時くらいに新幹線駅へ迎えに行くことに決まった。

ちょうど良い新幹線で来るだろうと改札入口で待ったが、X氏がいない。

あれ?この新幹線じゃないのか?と連絡してみたところ

既に駅の玄関に到着していた。

どうやら、万が一でも途中の事故とかで遅れてはいけないので

前日から山口に来て駅前ホテルに泊まってたそうな。

そんな、そこまで気を遣ってくださるとは。

 

X氏からすれば、姉が怯え続けた姉の故郷山口県

こんな形で来ると、思ってか思ってなかったか……。

 

実家に行くと食事どころではないのはわかってたため

途中のドライブインで早い食事を摂ることにした。

が、オープンはしていたもののランチタイムには早かったので

「今の時間これかこれしか出来ません」なんて言われて

すっごいショボい食事を摂ることに。

しかもここ、もっとキレイな店だと思ってたけどなんか古ぼけて

それでなくても重苦しい雰囲気なのに更に最悪になった。

 

料理はつついたもののほとんど食べなかったX氏と

とりあえず打ち合わせみたいになった。

 

私の予想では、感情的は母は相当取り乱すだろう。

かなり失礼な態度を取ってしまうだろう。

その点、父の方が冷静だと思うとX氏に話した。

話が前後するが、前日に私から父に一本電話を入れており

「姉もX氏に全て本当のことを話してるわけじゃないから」みたいな話をした。

その時父は「頭ではわかってるけど、それでもどうしてもX氏に酷い態度をとってしまうかも」とは言っていた。

 

食事にならない食事を済ませ、ドライブインを出た私たちは

私の実家へ向かった。