mixi日記転載・映画エキストラ出演:衣装合わせ

写真の移動は後でどうするか考える。

まずは本文のみ転載。

 

映画エキストラ出演:衣装合わせ


2007年04月10日22:51友人まで公開
        
朝7時過ぎ。
Y県某市のロケ現場に到着。

ロケ会場は昭和7年に建てられたというホール
(↑さすがに何度か修繕はしているだろうが)で
銀座の映画館にみたてて玄関や入り口付近を装飾されていた。
元々ベンチや柱は古めかしいのが置かれているので
なんとなくそれっぽい。

 

エキストラはA~Dの各グループ十数人ずつに分かれており
他に「裕次郎グループ」というのもあった。
裕ちゃんの真似っこした青年のグループで
いかにも太陽族!な髪型と衣装をつけている。
中のひとりと話してみたら
裕ちゃんエキストラに受かった後
DVDを観て裕ちゃんの歩き方を研究したそうだ。

 

自分の衣装は先方からの指定通りに
無地ブラウス&カーディガン、タイトロングスカートといういでたちで行く。
すると衣装チェックを受けたエキストラさんたちは
続々と先方の用意したレトロでオシャレなスーツやワンピースに着替えさせられていた。
まあ考えてみると、当時銀座へ映画に行くんだから
滅法オシャレしてお出かけするよなあ、
私が着てきたのじゃ地味すぎるのは当たり前だよなあと気づいた。
眺めていると、30年代風ワンピースってどれもめちゃめちゃ可愛い!
私もあれ着るの楽しみだなあー。
私はスーツかな、ワンピかな、可愛い柄のブラウスにふわふわスカートかな?

 

そして私が衣装チェックを受ける番になった。
衣装担当さんは私を見るなり
「ああ、このまんまでいい感じ」と仰った。

えっ……?
こんな地味な格好で!?
私、ワンピ着れないの……?

 

結局カーディガンのみ私が着ていったのと色違いみたいなのを渡され
自前のブラウスとスカート、借りたカーディガンという
究極に地味な格好となった。
周囲はどんどん、オシャレなスーツ姿やレトロなお着物姿に化けていく。
いいなあ、私もオシャレな格好したかったー!

 

衣装担当さんからワンピを渡されたエキストラの女の子に
いいなーいいなー羨ましいとか言ってたら
同じグループの女性が私にこう言って下さった。

 

「自分の衣装で出れば、思い出の品がずっと手元に残るじゃん」と。


ああー、考えてみればその通りだな。
皆さんは着た衣装を返さなきゃいけないけれど
私は持って帰って思い出としてずっと取っておけるんだ。
そう思えば、自分のダサい格好も許せるわ。
気づかせてくれてありがとう!!

 

ワンピならポンパドールみたいなふわふわヘアや
くるくる外巻きカールとか
スーツならキリッとした夜会巻きなど
みんないかにもオシャレな30年代の人々に化けてゆく。
そしてメイクも華やかなメイクが皆に施される中、
私は超地味ファッションに合わせた
軽く巻いてひっつめただけのオバチャンヘア、
そして限りなくスッピンに近い超薄メイク。

 

うーん、もしかして
自前の服をハズして行けば
否が応でも先方の用意したオシャレ服着せてもらえたかなーと
ちょっといじける(笑)。
つーか、レトロスーツやレトロワンピで来いって言ってくれれば
そういうファッションを母や姑さんに借りて来たのになあ。


が、これは撮影後につくづく思ったのだが
こうしてエキストラの中にダサいオバチャンを混ぜることで
華やかなポンパドールヘアでくっきりメイクのキレイなお嬢さんや
上品なお着物のご婦人が画面で際立つのだろう。
全員が全員華やかだといくら何でも不自然だしな。


……そして、私がダサいオバチャンになったことで
より一層引き立つ人物が、
私の斜め2歩後ろにスタンバイしていたのだった……。

(次回、撮影編につづく)


*写真左……ホール全景。入り口のブルーシートの下は
      裕ちゃんの大きな看板。
      写真撮影時は早朝なので
      まだセッティングされてないけど
      ここが銀座に化ける。

*写真中央……カウンターに置かれたチラシ。
       このチラシはかなり本気で欲しかった!!

*写真右……ヘアメイクはステージの上で施された。

     地元の理美容協会から呼ばれた地元美容師さんもいたらしい。