バブル期のトレンディドラマ

paraviで「クリスマスイブ」が配信されていたので見てみた。

 

90年頃、バブル真っ只中に放送されていた吉田栄作仙道敦子主演のドラマで

当時、バイト先の寿司屋で先輩が仕事中にテレビ点けて見てたので

終盤の3~4話くらい(仕事中に)見た記憶があった。

序盤とかどういう話だったのかなーと気になって

30年ぶりに再見したのだが……。

 

いやはや……まず思ったのが

「30年前はこのドラマを皆が面白いと思って楽しんでたんだろうか」ってこと。

正直、今になると面白いとか楽しめるとかナッシングだな。

吉田栄作モラハラだし宅麻伸はセクハラだし、時代を感じる。

登場人物の言動にはイライラするし、そもそもストーリーが

「好きだ嫌いだ付き合ったすれ違ったヤっちゃったバレちゃった」ばかり。

こうやってみると、30年でテレビドラマの質は上がったなあ。

低予算でショボくはなってるんだろうけど。

 

でも、刷り込みとは怖いもので

当時20歳、短大卒業間近で就職を控えた私には

この頃の宅麻伸が「かっこいい上司」のアイコンとしてインプットされ

それはいまだに抜け切れてない部分がある。

 

そうそう!

30年間ずっと心に残ってたワンシーンが

このドラマだったことを思い出した。

 

北海道出身の貧乏な兄妹が、狭いアパートでふかしたじゃがいも食べるシーン。

兄「マーガリン取って」

妹「バターって言ってよ。……マーガリンだけどさ」

このシーン、このセリフは良いなと30年間ずっと覚えてたんだ。

兄がヒロミで妹が松下由樹なのは覚えてたんだけど

何のドラマか覚えてなかった。

きっとこの「クリスマスイブ」だったんだね。

(そのシーン自体は再見してないけど)

内館牧子はこういう台詞が上手だから売れてたのかも。