言葉のチョイス

とある友人の話。

彼女が結婚したのは数年前、30歳前後の時。

結婚後、しばしばご主人との仲良い写真をSNSにアップして

いつも「中年夫婦になりたくない」とハッシュタグやコメントをつけていた。

 

言いたいことはわかる。

倦怠期真っ只中の中年夫婦のような冷めた夫婦にはなりたくない、

いつまでも仲良い夫婦でいたいという意味。

だが、言葉のチョイスが微妙だよな。

「中年」夫婦なら、年を取れば誰でもなる。

中年の夫婦だからといって皆が皆、倦怠期で仲悪いわけではない。

「いつまでもラブラブでいたい」とか「年を取っても仲良しで」とか

そういう言い方なら問題ないんだろうけど

「中年夫婦になりたくない」という言葉を中年、特に既婚の中年が見ると

あまり良い気はしないよなあ。

 

その後女の子が生まれ、娘さんの写真をSNSに投稿しては

「女の子で良かった」と書いていた。

これもなあ……彼女の周囲には男児を持つ母親は私含め何人もいるだろうし

男児持ちの母親がこの言葉を見てどう思うか、想像できんかなーと思う。

まあ、彼女が第二子で男児を産んで以来、この言葉は出なくなったが。

 

そんな彼女が離婚したそうな。

結婚してまだ何年だっけ、まだお子さんたちも小さいのにこれから大変だろう。

 

彼女は30代半ば、中年になる前に夫婦でなくなったわけか。