超久々に『エイリアン通り』を読んでみた。
……つまんなすぎて4巻まで読んだところで止めた。
1983年頃だったか、姉が友人から借りてきたらしいLaLaでは
当時『日出処の天子』やら『荒野の天使ども』『学生の領分』など
ヒット作が満載で、その中で一番プッシュされていたのが『エイリアン~』だった。
それほど編集にプッシュされていたから……という理由があったのかどうか
中学生だった私は『エイリアン~』が絶対正義みたいに思い込んだ節がある。
登場人物の言動は感動的、彼らは素晴らしい、彼らは正しい!みたいな。
ちょうどアメリカナイズされてたってのもあったかもしれない。
が、登場人物は決して「正しく」はないんだよな。
出会って間もないのにビンタするとか50代の執事が初対面の人を指さして爆笑するとか
当時の漫画だからあるあるだけど、決して「正しい」言動ではない。
まだ『エイリアン~』は登場人物がアラブ系と日本人とフランス人が主だけど
『サイファ』になると登場人物全員アメリカ人なのに、思考は全員日本人。
そして「正しくない」描写は増す。
(例えば勝手に鍵を借りて勝手に家に入って勝手に洗濯するとかいろいろ)
さすがにサイファを読む年齢(当時高校生になったかどうか)くらいなら
成田美名子おかしいなと気づいたのだが。
まあ、『エイリアン~』にしろ『サイファ』にしろそんなおかしい漫画ではないのだが
「編集部が大プッシュしたヒット作」への刷り込みは怖いなってこと。
後年、『アレクサンドライト』とか『花よりもナントカの如く』とか読んだけど
正直、どんどんつまんなくなってる印象を受ける。
自分の趣味に走りがちなのは相変わらずだし、人物の動作がどんどん不自然になり。
『エイリアン~』にかなり思い入れがあったような記憶があるけど
もしそうであっても、ファンになっても続けられはしなかったろうな。