ベストセラーの不思議

現在「花より男子」を25年ぶりに再読中。

多分6巻か7巻あたりまで読んだろうか、

主人公がヒーローと両想いになった辺り。

 

前回読んだ時「胸糞悪い虐め漫画」だと思った。

その感想は四半世紀経った今でも変わらない。

 

そして、やはり思う。

「この漫画、そんな面白いか?」と。

ベストセラーになるほど面白いとは到底思えない。

 

絵柄が可愛いし軽快なテンポでスイスイ読み進められるのはわかる。

「万人に読みやすい漫画」であることは確かだ。

しかし、どう見ても良作ではないんだよな。

酷い虐め描写はクスリとも笑えないし、これを笑える読者がいたら

正直、人格を疑うよ……。

「踏まれても踏まれてもめげずに立ち向かっていく主人公に感情移入」

とかあるのかなあ?

そもそも立ち向かう必要が無いのに何やってんだとしか思えない。

 

ストーリーの深みもまるで感じないよな。

同じ事をグルグルと繰り返してるだけだし

私の記憶が正しければ、今後はヒーローの母や姉が登場して

虐めて引っ掻き回して、って展開をグルグルだったはず。

そういや主人公の親も結構胸糞だった記憶が。

コメディだから仕方ないのかもしれないが

登場人物がどいつもこいつも馬鹿過ぎだし。

 

「それでも困難に立ち向かう主人公」を読者は求めてたのかなあ。

まあ、連載当初はバブルの名残もあった時期、その当時と

30年経った現在、困難に満ち溢れた時代とは時代背景も

求めるものも違うしなあ。

もし現在、この漫画が連載されてたらどうなんだろうね。

虐め描写で一発アウトになるかもな。

 

うっかり図書館で全巻借りちまったので

あと30巻くらい残ってるけど、どうしようかなあ。