姉の死 vol.46

2020年1月4日(土)、姉の誕生日だからとX氏来訪。

 

X氏、来るなり玄関先で母に「昨年は私のために哀しい思いをさせてしまって

本当に申し訳ありませんでした」と深々と詫びた。

父にも同じ詫びを告げられた。

いやいやそんなとんでもない、決してX氏のせいではないし

X氏がこうして来てくださることで両親はとても救われてるんだよ。

 

本場のうどんをお土産にいただき、お昼はこれを皆で食べようということになった。

本場のうどん、とっても美味しいんだけど

オカーサンこれちょっと茹で過ぎだよ、柔らか過ぎだよ。

本場のうどんはもうちょっとコシを残すくらい硬いんだよ。

 

姉の誕生日だからと母はホールケーキを手作りしていた。

といっても、市販のスポンジケーキに泡立てたホイップを

デコレーションしただけのものだが。

X氏は大泣きしながら食べていた。

 

毎年姉の誕生日はこうやって過ごしたと思い出を語り

お仏壇に2020と刻印された置物?みたいなのが置かれた。

毎年買ってるものだそうで、そういえば某市の家で見たような。

 

某市の、姉が住んでた家へ訪れるのは1月15日(水)~16(木)に決定。

X氏が宿とか段取りしてくださるとのことでお任せすることに。

部屋分けはどうするかと聞かれたので、シングル3部屋と頼んだ。

X氏は驚いていたがウチはそれでいいんだよ。

父は相変わらず釣りがどうのと言っている。

しかし、某市は海に面しているとはいえ、海岸までは

高速を通っても車で20~30分。

この釣りリクエストのためにいろいろ制限が出来て

恐らくX氏の頭を相当悩ませたと思う。

 

が、この釣りリクエストによる宿選びが、まさかの運命の輪を回した……。