車が発車するとすぐ、X氏はある提案をしてきた。
姉の夫に会って話をしたいという。
正直私は反対だ、彼らが会う必要性を感じなかった。
X氏は「お姉さんの旦那さんってどんな人ですか?」と訊いてきた。
どんな人、どんな人、うーん。なんて言おうか。
で、これに対しての私の返事は「建設的な話し合いのできない人です」。
まあ遠回しに断った感じで。
この返事の一言が、秘書(と思ってたけど違うんだけどね)さんにとっての
私の心象を決定づけるものになったらしい。
後から聞いたことだが、秘書(と思ってた)さんはこの私の発言に
シンパシーを感じてくださったとのこと。
文章や言葉に対して非常にこだわりの強い秘書さん(じゃないけど)は
食事の後私が席を外した時「あんな形容詞を使う女性で驚いた、頭の良い人だ」と
言ってくださったそうな。
この後、全く同じ感想を、私もこの秘書(ではない)に対して感じることになる。
秘書じゃない秘書じゃない書いても申し訳ないな、
この方はX氏の幼馴染であり腹心の部下?であり
前職が葬儀社で葬儀コーディネーター1級の資格を持つ、仮名Pさんとしよう。
車は一路西、某市へ向かう。
道中は主にX氏のお仕事の話とか聞いてた。
車を30~40分くらい走らせたところで昼食を取ることになった。
しまった、さっきカツ丼食べるんじゃなかったなあ。