姉の死 vol.4

その後も姉とはしばらくメールのやり取りが続いた。

子供の頃の話など、毎日のように長文メールを書いていた。

が、しばらくすると姉からのメールに

「鬱気味だから私からのメールが途切れても心配しないで」

と書かれていた。

私も鬱を患ったことがあり、放っておいて欲しい気持ちはわかるので

実際、姉からのメールが来なくても放っておくようにした。

すると、半年後に「久しぶり」と姉からメールがあり

病気したりいろいろ大変だった、と書かれていたが

その後もう半年弱くらいやり取りしたのち、完全に終わった。

 

私もこちらからせっつく性格ではないのでずっと放置していて

ある年、姉の息子が高校を卒業した時、彼の進路を私に尋ねてくるかなーと

思ったけれども尋ねるメールは無く

ああ、これはもう過去を切り離したいんだなと私も気にするのを止めた。

 

失踪後も姉はウチのお墓(関西)に墓参りに行っていたようだが

その関西の墓を今両親が住んでいる山口県に移すことになった。

知らずに姉が関西へ墓参りに行っても気の毒なので

それだけは知らせようかなと思ったものの

まあ、こっちから連絡はするまいと思い留まった。

父親が癌で入院しようが叔父が亡くなろうが母の体が不自由になろうが

こちらからは連絡しなかった。

この頃は結構意地になっていたのかもしれない。

 

そして連絡が途絶えて5年くらい経った頃。

あのストーカー男から私の元へ連絡が来た……。