人に話すことではないし、ましてやネット上に書いていいことではないのは承知の上だけど
でも、私が死んだら真実を知る人がひとりもいなくなるのはあまりにも哀し過ぎる、
それにどこかに記録しておきたいという気持ちもあり、これを書くことに決めた。
思い出しながらつらつらと書く連載。
投稿日時の編集ってできるんだっけな、いずれ必要と思う時がくれば日付を当時のままに合わせるかも。
2019年10月上旬の昼下がり、私の携帯の着信が鳴った。
留守電に切り替わる直前に慌てて取ると、先方が名乗った。
「某県某市警察署の〇〇です」と。
警察と聞いてほんの一瞬、もしや息子に何か……と頭をよぎったが
「某市」には心当たりがあった。長年会ってない姉が住んでいる(であろう)ところだ。
「(であろう)」というのは、ここ5年くらい音信普通になっていたから。
ああ、来るべき時が来たな、姉が亡くなったんだなと察した。
先方の刑事さんは「落ち着いて聞いてください」と前置きしてくださったが
いやいや、こちらは落ち着いてるがな。覚悟出来てるし。
予想通り「お姉さんが亡くなりました」と刑事さんは続けた。
「やっぱりか」……私が真っ先に思ったのはこれだった。
近しい身内が突然亡くなったと知らされて「やっぱり」だもんな、狂ってるわ。
よくよく考えれば、警察が姉の死を知らせてくるのが
姉の夫ではなく姉の子(成人してる)でもなく私の実親でもなく
他に世帯を持った妹である私の携帯に連絡をしてきた。
この時点で少々おかしいのだが、その理由は後に判明することになる……。
続きはまた。