日焼けコンテスト

今日の読売新聞の読者投稿欄「気流」に掲載されていた

70代女性の投稿。

投稿者が小学生の頃、夏休み明けに学校で

「全校日焼けコンテスト」が行われていた。 

夏休みの間にどれだけ日焼けしたか、

一番日焼けした人がチャンピオン。

6年生になった時の出場者決めで、担任が

「元々色の黒い人は除外で」と言った。

周囲が元々色黒の私をチラリと見るので、

それって私を指してるじゃんかと傷ついた。

教師は子供に傷を与えることがあるので

発言には十分注意してもらいたい、という内容。

いやはや。

投稿者の言うことも尤もだ。

実際教師が投稿者のことを指すつもりでそういったのかどうかは謎だが

子供は何気ない教師の言葉で傷つけられることは多々ある。

 

……なんだけど、それ以前の問題。

「全校日焼けコンテスト」というものがあること自体、

疑問に思わない世代なんだな。

どっからツッコんでいいのかわからんけど、酷いなあ。

日焼けして黒くなることが偉いのか?それが勝者なのか?

となると日焼けしなかった子供は敗者なのか?ダメなのか?

つか今は特にデリケートな問題が起こってる時代だし

アメリカ人が知ったら銃持って乗り込んできてもおかしくないわな。

 

私のお姑さんは投稿者よりもっと上の世代だが

この辺り、すごく意識が違うなと思う。

姑さんの息子は赤ん坊の頃、ミルク会社が主催する赤ちゃんコンクール

(丸々太ってデカい赤ちゃんが優秀とのことで順位をつけられる)で

〇位になったことがあると何十年経っても何度も自慢げに話す。

それに比べてあなたの息子はそういうの出ないの?みたいに言われたが

今は、赤ちゃんの体型や成長で甲乙をつけるのは

差別に繋がるからそういうのダメなんですよ、と

何度説明しても聞く耳持たず。

これ以外にも差別的な発言が多く、正直イラッとするというか

聞いててイヤな気分になることもあった。

 

差別に対する意識というのは、ゆっくりではあるものの

じわじわと変わってきてるなと実感する。

自分的には昔よりは良い方向に変わってきてると思うんだけど

これも私の思い込みで、何十年と時代が移ったら

2020年代、信じられない!!」とかなってるかもしれないな。