小学校教論あれこれ

小学生時代の息子のことを思い出したので、ついでに当時の出来事を。

 

息子が小5くらいだったか、小学校の先生方と飲む機会があり

その時に、当時50歳前後だった役職付きの男性教師に言われたこと。

息子は(小学校時代は)成績優秀な優等生だったので、それに関して

「そんなに勉強させてどうするんだ、

このまま東京の良い大学とか行ってそれっきり田舎に帰って来なくて

それが幸せなのか?

子どもってのは親の傍にいて孫連れてきて「はい、面倒見てね」って頼まれる、

それがあなたの幸せというものではないのか」と力説された。

 

うーーーーーーーーーーーん。

当時もだけど、あれから15年経った今でも、この発言に同意できない。

 

まず勉学や大学云々について。

息子はそこそこ勉強好きだったので好きなことを伸ばせばいいと思ってたし

大学も、本人が望む大学に行ければそれは良いことじゃないかなあ。

今は事情があって実家に戻ってるけど、本人がやりたいことが他に見つかれば

なんなら明日にでも出てっても全然構わない、戻って来なくて構わない、

彼の人生、本人の好きなように生きればいいと思ってる。

 

そっちはまだいい、問題は孫発言の方だ。

 

私の元に孫連れてきて「はい、面倒見てね」なんて言われたら

からしたら、自分の子育て間違ってたと本気で悩むところだ。

なんでそんな他力本願を許せるんだろう?

親の助けをアテにした前提で子ども作ること自体、私は賛成できない。

奥さんの事情とか何かしら助けが必要な場合ならば

「どうか力を貸してください」と夫婦でお願いに来るならまだしも

「孫の面倒見てね」なんて当たり前に赤ん坊差し出すとか、それは違うぞ。

私を頼るな、私は一切面倒見ませんよということではない。

私に面倒見させて当然、と思うならそれは間違ってると思うのだ。

 

上記の発言を言われた当時も相当違和感があったが

あれから15年、そろそろ孫が出来てもおかしくない年齢になって思い返しても

やっぱり同意できないなあ。

 

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もうひとつ、擁護教論に言われたエピソード。

 

息子の通う小学校に、放置子さんと放置母さんがいた(以下、A母さん)。

放置子さんは当時4人のうち3人が小学生だったそうだが

ウチの子とは学年が違うので私が直接知り合う機会は無かったが

噂はなんとなく漏れ聞いていた。

 

A母さんは学校からのプリントやお知らせは全てスルー、

保護者の返事をもらいたい案件のプリントもノーリアクション、

参観日はもちろん個人懇談等も一切スルー。

お子さんは学校に来たり来なかったりだったそうだが

いくら先生方がアタックしても、A母さんは一切放置してたそうな。

 

当時小5だったか、息子からこんな話を聞いた。

息子が保健室に行くと、A母さんが小学校の保健室で

携帯で誰かとワーワーお喋りしながらお菓子を食べていたと。

養護教諭はとても熱心な方だったので

A母さんをフレンドリーに取り込もうと頑張ってらっしゃったようだ。

担任や校長らに対してはノーリアクションだったA母さんが

保健室を訪れるところまで進歩させたんだろう。

養護教諭も大変だねえ、子どもだけでなく保護者までも

そうまでしてお世話しなきゃならないとは。

 

そしてある日、PTAか何かで学校に行った時に

その養護教諭に呼ばれ、こう言われた。

「A母さんとお友達になってあげて」と。

 

その時の私。

PTA副会長を長年務め、読み聞かせボランティアや図書ボランティアもしており

息子は成績優秀な優等生で田舎ではマイノリティな中受をすることも知れ渡っていた。

多分周囲から私はバリバリの教育ママみたいに見られていたと思う。

 

思うに、A母さんがそんな人と友達になりたいと思うか?

A母さんにとって、私って一番苦手なタイプなのでは。

何よりA母さんの気持ちを考えてあげなよ……。

 

なんつーか、養護教諭の思考がいかにも小学校なんだよなあ。

優等生をお世話係としてあてがっておけば良いって考えが透けて見える。

私の方だって、お友達って「なってあげる」ものではないと思ってる。

「なってあげて」と言われて友達になりましょうって顔合わせして

それからどーするん?ランチ誘ったりすりゃいいのか?

相手がそれを望んでないのに私がアタックすりゃいいのか?

 

結局、養護教諭にその時何て返事をしたかはよく覚えてないけど

A母さんとは友達になっていない。

友達になってないというか、何も起こらなかったというか。

養護教諭の気持ちもわからなくもないけど

大人が友達になるって、そんな単純なものではないよなあ。

双方の気持ちが一番なんだよなあ。

って、これは大人に限ったことじゃなくて小学生もそうだろう。

 

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結論:私は小学校教諭とは感覚が合わない。