中学生と携帯メール……昔話

今から12~3年前、まだ中学生が携帯電話を持つことが珍しい時代の話。

 

ウチの息子は隣市の私立中学に進学した。

入学して間もなく、通学中に具合を悪くしたが途中に公衆電話が無くて

ちょっと可哀想な目に遭ったことがきっかけで、比較的早くに携帯を持たせた。

息子の中学は金持ちの子女も遠方通学者も多く、携帯を持ってる子は大勢いたし

何より、私自身が皆が持ってるものを持てない悲しい青春を過ごしたため

どうせいずれ買い与えるものなら我慢させるのは無意味(むしろ逆効果)

と考えてのことである。

 

一方、地元の公立中に進学した、息子の小学時代の同級生は

携帯を持たせる必要がない(校区が狭いので皆通学は徒歩10分圏内)ため

中学生で携帯を持つ子は学年全体でも2~3人程度だったようだ。

世間では携帯を用いたトラブルもあったし経済的な事情もあるだろうし

そこはご家庭の方針だろう。

 

で、公立中に子供を進学させた親御さんから、こんな話を聞いた。

 

特に女子は、携帯メールをやりたがる(当時はLINEとかなくて携帯メールが主流)。

でも子供には携帯を買い与えない。

そこで親御さんが取った方法は、親の携帯を貸して時間を決めてメールさせると。

母親の携帯を貸し、例えば夜8時から30分だけ〇〇ちゃんとメールしていいよ、と。

〇〇ちゃんのお母さんも了承してメアド交換をして双方娘に携帯を貸す。

で、8時になったら「元気ー?」「顔文字」「何してるー?」「きゃー」みたいに

メールのやり取りで遊ぶと。

 

その話を聞いた時、正直「いやーーーーーーないわーーーーー!!」と思った。

自分の携帯を子供に貸すとか絶対ヤダ。

つかそんな意味も無いメール遊びをさせるために自分の携帯貸せないわー。

 

そこで「PCでフリーアドレスを取ってPCでやらせれば……」と言ったが

当時、周囲のママさんたちは皆さんPCに非常に疎くて

フリーアドレスとか全然通じなかった。

 

まあ、携帯貸したお母さんも決して間違ってはないんだよな。

後からコッソリメールで何の話をしたか見ることができるし

それで子供の交友関係把握するとか、メリットはいろいろあるだろう。

携帯を子供に貸せるという信頼関係がないとできないしな。

 

その辺ウチはドライだったのかも。

自分の携帯を貸すとか絶対ヤダし、メール交換で遊びたきゃ自分のでやれって思う。

今でもたまに小さい子にスマホを貸して子供にゲームさせてる人を見かけるけど

自分のスマホを子供にいじられるのって抵抗あるなあ。

帰省した息子が何かチェックするために私のPCをちょっと貸して、

ってことがあったんだけど、それですらちょっとイヤだもんな。

 

今の携帯事情はどうなんだろう。

LINEグループとかあるし中学生でもスマホ持つのが普通になってるんだろうか。

それでも持たせてもらえない子もいるだろう、可哀想になあ。