晩年のシュワルツェネッガー映画

シックス・デイ」を再見。

公開当時は技法その他諸々最新鋭!って印象だったけど

20年経った今観ると、随分落ち着いた映像に感じる。

この20年の間に映画の画面は観ていられないくらいチャカチャカに変化したんだな。

内容も、これは現代実現されたなーとか科学の進化を見て取れて楽しかった。

クローンの是非という大テーマに関してはどうだろうなーって感じだったが。

 

未見だった晩年の作品も観てみた。

シュワちゃん出演のゾンビ映画」って、大抵の人は

シュワルツェネッガーがゾンビと戦う内容を想像するだろう。

しかしそうではない、超絶重苦しいヒューマンドラマだ。

アフターマス」も同じ系統だけど、これらの悲哀ドラマを

シュワちゃんだから」で片付けられるのは残念だし

そういうバイアスで見られてかなり損してると思う。

更に言えば、そんなバイアスがかかってしまうんだから

重苦しい悲哀ヒューマンドラマは止めた方がいい、とさえ思う。

キリング・ガンサー」みたいなノーテンキなバカコメディの方が

「老いたシュワちゃんのコメディ」として受け入れられるよなあ。

俳優や制作側として撮りたい映画、訴えたいことがあるのはわかる。

でも、特に日本では「シュワちゃん」という扱いである以上

悲哀ドラマは報われないよ、と伝えたい。

 

良い映画だと思うんだけどね、「マギー」。

でも、絶対にヒットはしない(ってご本人もわかってるだろうけど)。