『カポーティ』

ずっと観たいと思っていた『カポーティ』を観に行って来た。

★5+++。本当に凄い映画を観た。凄い映画に出会った。そうだった、私は映画を観ることが好きだったんだ、こういうヒューマンドラマ好きだったじゃんと思い出させてくれるほどの作品だった。おそらく自分にとってこれを超える映画は当分出て来ないだろうが、それでもご無沙汰だった劇場通いをまた始めようかという気にさせてもらった。この映画に出会えて良かった。

ところで、映画館は今日メンズデーだったのだが、男女問わずお客が多かった。あまり窮屈な中で映画観るのは好きくないため極力空いてる座席で観ようと、前の方の座席を取った(メンズデーなので指定席)。

開場後、通されたホールは劇場内で一番座席数の少ない67席のホール。おいおい、公開5日目なのに。まだやってる『ゲド〜』の方が大きいスクリーンかよ・・・。

開始前のブザーが鳴った。振り返って後部を見ると、観客数、私を含めて4人・・・。前列取った意味無ぇー!!

大勢いた観客は『涙そうそう』や『出口のない〜』になだれ込んでいたようだ。私が出る時チケット売り場に並んでいたお客さんも口々に『涙〜』『出口〜』とオーダーしていたが、これから映画を観ようとするそれらの見知らぬ人々の首根っこひっ掴んで「カポーティ良かったよー!!!観ろーー!!!」と言って回りたい気持ちだった。

そりゃそうと、先(2日前)に『ブラック・ダリア』観ておいて良かったかもしれない。似た題材を取り扱ってるこの2作、もしも先に『カポーティ』観てたら『〜ダリア』をけちょんけちょんのボロカスに貶していたことだろう。