人生で最高の映像作品

「好きな映画」とか「好きなドラマ」とか挙げたらナンボでも出るんだけど

これまでの人生、そしてもしかするとこれからの人生も

これ以上好きな映像作品には出会えないか、と思えるほどの

マイベストと出会ってしまった。

 

星新一の不思議な不思議な短編ドラマ」より「薄暗い星で」。

 

この作品を見て「つまんない」って言う人はいるかもしれない、それは否定しない。

でも、全ての面において私の心にドンズバなんだ。

これ以上ドンズバな作品には出会えないかもしれない。

 

15分という短いフイルムで、大きな出来事が起こるような大それた話ではない。

それなのにこんなにも心に響くなんて。

 

言い出したらキリがないけれど、まず映像の色味の美しさ。

そして染谷将太の演技。

冒頭、目を覚ましただけでロボットだとわかる目の動きをするなんて

この人は本当に怪物レベルで演技が上手いんだと思う。

物哀しく、美しいストーリー。

 

ただ、私の心にドンズバ過ぎてリピートする気力が湧かない。

心を持って行かれるので相当覚悟して見なければならない。

 

それにしても、これだけの秀作を地上波で放送しないなんて

NHKは一体何を考えているのかと。

 

ついでに、各話の感想を。

 

「ボッコちゃん」/水原希子 ・・・☆4.1

大したことない話なんだけど、70年前の人が考えたSF装置を

そのまま体現してるところが、夢があって好き。

水原希子はこれに限らず、ルックスで得してるところはあるけれども

唯一無二の個性は好きだ。

このシニカルな話を初回に持ってくるセンスも良い。

 

生活維持省」/永山瑛大 ・・・☆3.9

良作。いろんな意味で隙が無い。

ただオチが読めてしまうのが少々残念。

でもその予定調和は心地良い。

 

不眠症の男」/林遣都 ・・・☆3

申し訳ないが、印象に残らなかった。

決して悪くないんだけど、前後で似たようなイケメン俳優作品に挟まれて

没個性になってしまった感がある。

 

「地球から来た男」/高良健吾 ・・・☆4.3

旧シリーズの同作品があまりに好き過ぎて注目した作品。

どうしても旧作と比べてしまうも、こちらも充分秀作。

詳細はあちこちに熱く書き散らかしてるので省略。

 

「善良な市民同盟」/キスマイ北山 ・・・☆2.7

前後編で分けてしまったために鮮度を失ってしまった印象。

なんでこれ1話で収めなかったかね?

北山はブラック役があまり似合わないかな。

なんならこれを林遣都で見たかったかも。

 

「逃走の道」/コウメ大夫 ・・・☆5

これは素晴らしい!

ストーリーの勢いもあるし、ショパンの曲を挿入することで

作品の空気をガラリと変える手腕は見事。

世間一般でこれが一番高評価らしいことも超納得。

 

「見失った表情」/石橋静河 ・・・☆2

はっきり言って、話が面白くない。話というか脚本が。

傑作の間に挟まれたのも運が悪かったか。

石橋静河が悪いわけじゃないんだよな、

暗い表情がハマる上に笑顔がとってもキュートでキャスティングは合ってる。

ただ、石橋静河に踊らせたかったんかなーという

忖度のようなものが見える気も。

 

「薄暗い星で」/染谷将太 ・・・☆5+++++++++++++++++++++++++++++

省略

 

白い服の男」/滝藤賢一 ・・・☆1.5

何だこれは?全然意味がわからない????と思ったら

冒頭で戦争というのをバラしてるのがそもそも盛大なネタバレだとか。

なるほど、確かにこれが最後まで明かされなかったのなら

まあまあ面白い原作なんだろう。

延々状況説明だけのドラマで「ふーん」と思ってるうちに終わった感じ。

華氏451」を思い出し、あの映画(原作はもちろん)は良かったなとしみじみ。