腐らせる理由

ここ数日、pixivで二次創作小説を読んでいる。

きっかけはキントリであれこれ検索したところこのサイトに辿り着いたこと。

キントリだけでなく、ドラマや映画や漫画などいろんな作品題材で

そりゃーもういろんな話が展開されていた。

(もちろん二次創作だけでないオリジナル作品もたくさんあるが)

 

まがりにもなにも小説をネット上に公開しながらも

句点つけなかったり三点リーダーすら知らないアホな書き手も中にはいるが

文章が上手な人は本当に上手く、プロ顔負けの書き手もいたり。

つか実際、小説を書いた、書く訓練をした経験がある方なんだろうな。

絶対素人じゃないだろ、ってくらい上手な方もいらっしゃる。

そして大半がケータイ小説の影響なのか会話文の多い読みやすい文を書くので

隙間時間にスイスイ読める作品が多く

好きな書き手を見つけ、作品を楽しんでいる。

 

キントリやアンナチュラル、漫画だと3月のライオンの二次創作を読んだかな。

本編というバックグラウンドがあるので小説に気持ちが入りやすく読みやすい。

これが漫画作品だと作者の力量が出過ぎて読む気にならないだろうが

文章が上手な人の小説だと気軽にスイスイ楽しめるんだな。

 

私はよく知らないが、かつてはこういうのを自費出版してたのを

「同人誌」ってアンダーグラウンドで?出回ってたんだっけ。

それが今はネットになったってことか?

 

本編ドラマでは描かれなかったキャラの恋愛描写は楽しい。

キントリやアンナチュラル、SPECなどでカップル妄想爆発。

私も我ながら妄想力は凄まじい方だと思っているが

書き手さんたちは私の妄想なんて足元にも及ばないレベル。

 

そして、こうした二次創作では必ずあるジャンル。

「腐った女の子」が好むジャンルというやつだ。

男同士のカップリングを妄想するジャンル。

 

私は性的にはかなりリベラルな考えで、決してホモセクシュアルを否定しない。

むしろ同性愛には肯定寄りの考えだ。

なんだけど、本編でこれっぽっちもそんな描写の無かった普通の男性同士が

どうして想い合ってセックスをする妄想になるのか、そこがわからない。

例えばキントリやアンナチュラル、SPECの主役と相手役は

恋愛描写はなかったものの、お互いの淡い気持ちというのは本編で匂わされていた。

そこら辺を続きとか番外編として二次創作で楽しむのはわかるんだけど

が、例えば3月のライオンで男性棋士同士に妄想セックスをさせて

それがどう面白いのか、そこがわからない。

 

書き手は女性のようで、実体験でホモセックスを知ってるわけではないだろう。

キャラに自己投影しない分、まるっきり別世界の妄想として楽しんでるのか。

そこまではわかるんだけど

「恋愛要素がこれっぽっちもないのに唐突にセックスする仲にさせられてる」

というのがどうもなあ。

私がわからないのが、男性同士だからというわけではなさそうだ。

例えばキントリで真壁さんと梶山管理官ならわかるんだけど

これが突然、真壁さんと春さんの恋愛だったら「はぁ!?」ってなるし

3月のライオンだと、あかりさんと宗谷がセックスする妄想されても

いやそこは違う……って感じるだろうしなあ。

 

書きながらわかったのは、男同士とか腐ってるとかではなくて

自分は二次創作での「唐突過ぎ」が受け入れづらいってことか。

それともいろいろ読んでみたら腐らせる理由が理解できるようになるんだろうか。