懐かしの「ビューティフルドリーマー」

うる星やつらビューティフルドリーマーを観た。

遠い昔に観て以来、二度目の鑑賞となる。

 

この作品は中学時代仲の良かった友人ユカが劇場へ観に行き

「すごく怖かった、でもすごく面白かった」と語ったのを覚えてる。

ユカの話では「街の中にあたる達しかいないの、でも普通に生活できて

新聞も毎朝普通に来る不思議な生活、すごく怖かった」

というストーリーを説明してたけど、この描写ってごくごく一部なんだよな。

つか、この場面に入る前、学園祭の前日という日から抜け出せずに

部屋や街はカビだらけになったり朽ち果てて廃墟になる、

その世界観の方が面白かったのに

急にキレイな街並みになってガス水道新聞が当たり前に届く世界になって

ラムもあたるも泳いだりローラースケートで遊んだりし始めて

あれ???って感じだった。

そして終盤は一気に陳腐に、実にもったいない作品だ。

序盤の不気味な世界のまま話を進めた方が私は好きだな。

 

私の記憶が確かならば、うる星やつらというアニメ作品は

この作品を機に世間の認識が変わったように思う。

この作品までは「子供にも人気のあるテレビアニメ」だったのが

この作品を境に「オタクが神聖化するオタク向けアニメ」になったというか。

押井守の世界観ガーとかいろいろあるんだろう。

よくわからんけど「ビューティフルドリーマーは別格」みたいな雰囲気あったし。

 

が、一言。

この作品、そこまでの大傑作か???

 

決して悪くは無いけど、アニメ史に残るような

そんなめちゃめちゃ大傑作とも思わんなあ。

(まあ、そもそもアニメ史全然知らんけど)

前半、特に序盤の世界観のままなら傑作になり得たのかもしれないが。