姉の死 vol.11

命日が近づき、この連載を書くのがちょっとつらくなってきた。

でももう1年近くなるのにまだ話が全然進んでないからなー。

 

X氏からは日に何度も電話があった。

警察への引き取りから様々な手配を一任していたので何か確認事項がある時とか

一時は、私の親にこの件を知らせる話にもなって話し合いをしたり。

(結局撤回して親には黙ったままだったけど)

 

その中で、私は大きなミスをしてしまった。

ある時電話がかかり、ウチの実家の宗派を訊かれた。

その時運悪く、私は出先で電話を取ったため慌ててしまったのだ。

確か嫁ぎ先の浄土宗ではないことは覚えていたので

確か……と頭に浮かんだ「浄土真宗」と言ってしまったのだ。

 

……違った。

 

もしこの時慌ててなくて、もし家に居たら

ちゃんと思い出して折り返すなり、PCでパパッと菩提寺のHPを確認しただろう。

 

実は数時間後に、浄土真宗は間違いで禅宗だったことを思い出したのだが

今更訂正するのも……と、変な気を回してしまい、折り返さずに済ませてしまった。

どうせ親に内緒だし、宗派なんて別にいいやと思う気持ちもあった。

 

今ここで謝っておく。

お姉ちゃんゴメン!!