高校選び

さっきのエントリでちょっと書いた、自分の高校選びについて。

 

ウチは超絶貧乏だったので、まず条件が「県立高校しかダメ」ということ。

田舎なので県立高校=賢い、私立高校=あまり賢くないという図式なので

イヤでも賢い高校に行かざるを得なかった。

さらに、私より成績が悪かった姉がマグレで県立に受かっていたため

私には「ダリアが落ちるわけない」という高いハードルが課せられた。

 

当時、市内の県立高校は

 

A高・地域トップ校で当時は女子の定員が一割以下のほぼ男子校みたいなもんで

  女子は近所の国立中のトップ女子が行くところで

  一般の公立中の女子が進学する学校ではなかった

B高・地域の賢い女子が行く女子高(姉が在学中)

C高・私の代が一期生として新設され、普通科、商業科がある共学高

D高・農業高校であんまり賢くない共学高

 

当時の私は外国カブレ真っ只中だったこともあり

この市内の4校ではなく、隣市にある商業高校の国際経済科へ進学を希望した。

体験入学にも行き、この高校へ通いたいと訴えたものの

「隣市までのバス代が無い」とのことで却下。

ウチから隣市まで距離にしたら片道20km弱なので自転車で通いたかったが

途中山を越える際、自転車で通れない長いトンネルがあったため無理だった。

 

では自転車で通える市内の県立高校。

A高は公立中の女子はほぼ入れないので却下、D高に行くほどアホではなかったので

B高かC高を選ぶしかない。

当時は高校卒業したら就職しろと言われていたので、なら商業科のあるC高というと

C高は新設校で持ち物の指定が厳しく、購入品がいろいろ高価とのこと。

B高なら姉が卒業後に使いまわせる物もある、なのでB高に行けと親からの命令。

隣市へのバス代どころか高い制服や指定鞄も買えないほど貧乏だったのよウチ。

 

というわけで、B高を受験。

マグレでも姉が受かった高校を私が落ちるわけないというプレッシャーの中、合格。

 

そしてB高に通ったんだけど、今にして思えばここで良かったなと思う。

良く言えば真面目で大人しい校風、悪く言えば地味で退屈な学校だったw

他にすることないので真面目に勉強してたら成績は上がり勉強の楽しさに目覚めた。

成績良くてしっかりしてたので生徒会副会長やったり

生徒会でできた友人から誘われて部活に入ってアナウンス技術を身につけたし

なんたって周囲のクラスメイトは基本真面目で賢い子が多く居心地が良かった。

一番は、出身中学が校内暴力で荒れに荒れて散々迷惑を被っていたので

大人しい女子高の「授業中に非常ベルが鳴らないなんて素敵な環境」で

のんびりゆったりと高校生活を楽しめたこと。

ちなみに選択肢のC高は、新設当時から言われていたことだけど

開校後あまり偏差値が上がらず、B高ほど賢い高校にはならなかった。

 

よく「女子高だと彼氏ができない」とか言われるけど、それも人それぞれだな。

確かに、他で男子と知り合わない限り彼氏はできにくいかもしれないけど

彼氏なんていなきゃいないでも全然構わない環境だし。

(むしろ学校で彼氏の話とかオープンにする風潮ではなかった)

ちなみに私は、生徒会関係の行事で知り合った人と付き合ってた。

つかこの彼氏じゃなくても、生徒会関係で他校の生徒とたくさん友達になれて

学校が退屈だった分、校外のこれらの友人と楽しく過ごした時間がある。

 

何故生徒会役員になったか。

何しろ大人しい生徒が多いため、生徒会の立候補者なんてほとんどいなくて

各クラスから1名以上候補者を出さなきゃいけなくなり

高1の秋の選挙で、クラスから私が選挙に出さされることになった。

何の役員で出ようと迷った時、会計は数学が苦手なので無理、

書記は字が汚いので無理、監査はこの選挙では選挙が行われなかったので

仕方がないので副会長を選んだだけ。

そして開示してみると、定員2名の副会長のポストに

2年生が6~7人?と1年生が私だけ立候補した形となってしまった。

そうすると2年生はそれぞれ票が分かれた上に

3年生に姉がいた私に、姉の友人ら3年生からの組織票が集まったようだ。

そのため1年生の私が副会長ポストに就くという異例の事態にw

 

そんな姉は、元々マグレで入ったといわれるほど成績良くなかったうえ

私のように勉強の面白さ目覚めることもなくバンド活動に熱中し

勉強面で随分と苦労をしたようだ(つか勉強すれば良かったのに……)。

あまりにも数学ができなさすぎて母が担任に呼ばれたこともあったとか。

 

今でも考えることがある。

もし姉が、もっとレベルを下げて余裕を持っていられる高校に行っていたら

それでなくても強かった劣等感を益々刺激されることもなかったかもと。

もし、自分に合った学力の高校で上位でも中位でも成績をキープし

好きなバンド活動も安心して打ち込めて、もっと自分に自信をつけてたら。

とか、その場合女子高でなく共学のどっかの高校に行ってたら

美人でモテまくってた姉の人生、全然違うものになってただろうし。

もしそうなったらどうなってたかはわからないけど、

きっと今頃まだ生きてたんだろうな。

まあ、選んだ高校=ジサツに結び付けるのは短絡的すぎるけど

高校選びは人格形成に大いに影響する、ってさっきのエントリの話に戻る。

姉の場合、C高がまだ新設されてなかった分、私よりも選択肢が少なく

行きたくて行った高校ではないというのがあるから。

さっきのエントリの話、私は周囲のレベルが高い方が良くて上を目指すけど

姉は真逆のタイプだった。

 

もし私が商業高校の国際経済科に行ってたらどうなってただろうなー。

短大時代にここの出身者と知り合ったら、とってもガラが悪い子だったのでw

(隣市自体、相当ガラが悪い)私もそうなってたかなあ。

アソびまくりたかったという願望はあるけど

今になってみると大人しく過ごした高校時代でも良かったのかな。

 

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そして現在。

ほぼ男子校だったA高は女子の定員が半分とはいかないまでも増え、

私の出身校B高は共学となり、半分とはいかないまでも男子生徒がいる。

男女比は違えどもどちらも共学の進学高となったので

B高は完全なる二番手という立ち位置になってるようだ。

なので私の在学中よりは難易度が下がってるみたい。

 

そして思う。

この先少子化で市内のどこかの高校が廃校になるならば。

 

A高は、総理大臣を何人も輩出した名門、絶対に廃校にはならない。

C高は、県内唯一の体育コースを持つ体育会系有名高。

D高は、農業系メインで専門的な学科に富んでいる。

 

となると、中堅進学高である私の出身校が真っ先に消えるんだろうな。

校舎を移転した時に思い入れは半減したとはいえ

無くなってしまうとしたら悲しいね。

ちなみにB高の制服、昭和30年代からずっと変わらずセーラー服。

セーラー服はすごく不便なんだけど、すっと制服が変わらないのは嬉しい。
(共学になって以降男子はセーラー服ではないw 学ラン)