洋画の終焉

そんなこんなで「ナポレオン」を観に行った。

平日休みの今日を選んでなるべく空いてる時間を狙ったのは事実だ。

15時台上映を狙って行った。

終演は18時台、夕方皆さん忙しい時間帯にかかるから空いてるだろうとは思った。

 

が。

巨匠リドリー・スコット監督のスペクタクル映画、公開後まだ一週間。

観客が5人というのはちょっと淋しすぎやしませんか。

しかもシネコンの90席程度の小さいスクリーンでの上映だし集客見込まれてないのか?

いや空いてて有難かったんだけどね。でも劇場の存続が心配になる。

 

私以外のお客さんは、老夫婦が一組、ひとりで来てる爺さん×2名。

グラディエーター」に感銘を受けた世代(私より少し下)とかいるかと思ったら

絶対「ブレードランナー」リアタイした世代やろ、って爺ちゃんたち。

平均年齢は軽く60歳は超え、どうかすると70歳くらいだったかも。

 

なるべく周囲に人が来ないような前列を選んだんだけど杞憂だったわ。

ひとりの爺ちゃん、指定席なのに途中で何度か席移動してるし。

90席のうち他に4人しか座ってないんだから移動しても全然構わないし。

この映画はエンドロールがとても長かったんだけど、それでも途中で退席しないのは

爺ちゃん婆ちゃんみんな映画好きなんだねと思った。

きっとブレードランナーからずっと映画好きなんだろう。

 

映画好きというのはあるんだろうけど。

こないだのインドミュージカルも、年齢層は非常に高かった。

若い人は見ないのは、その余裕がないからだろうな。

特に映画はサブスクに入るからわざわざ高い金払わんでもというのがある。

かつて映画好きを自称した私でさえそうなんだから堅実な若者は尚更だろう。

カネとヒマがある高齢世代でないと映画館は敷居が高いところになってしまった。

 

「ナポレオン」は5人しか観客いなかったけど

「翔んで埼玉」にはゾロゾロと人が入っていくのを見た。

「ナポレオン」、早めに公開終了になるかもしれないなあ。

洋画ってもう好まれなくなってきてるのかなあ。

 

あと2年したら私もシニア料金適用になる。

そうなったらもっと頻繁に通うからね。

パニ障ひどくならなければ。

 

そんな「ナポレオン」、大体予想通りって感じ。

迫力あって見応えあってああ凄い映像だわーってスペクタクル映画。

それでもヒューマンドラマ部分が良かったので☆4。

もしドラマ部分が薄かったら「こんなもんだろう」で終わってただろう。

冒頭、斬首台に向かうマリー・アントワネットが石やら汚水やら投げつけられて

髪の毛に白菜の切れ端をつけたまま首を斬られた、

ここが私にとって一番の見どころポイントだったw