見事に発動

あーあ、久しぶりにやっちゃったよ。

見事にパニック障害発動、しかも人に迷惑をかける発動だった……。

 

先週のある日。

午前中はなんとなく肌寒かったので長袖を着ていた。

午後になりヘアカラーやさんに行こうと、そのままの格好で出かけたら

午後から晴れて車の中が結構暑かったのね。

ヘアカラーやさんに入ると他にお客さんがいなくてすぐに施術されることになって

席に着くと「あ、暑い」と感じてしまった。

そしてタオルを巻き、ナイロンのケープを巻き、またタオルを巻く。

暑い!!このまま数十分いるの!?暑い!ヤバい!!

どこも窓が開いてない!!

……と思ったらダメだった、見事に発動。

美容師さんに「すみません!!」って謝って一旦店の外に出て深呼吸したり

カバンから気休めの扇子を取り出したり

バタバタして美容師さんをびっくりさせてしまった。

更年期障害で火照るんです」と言い訳した。

 

「カラー剤は冷たいからひんやりして気持ち良いかもですよ~」とか

美容師さんにずいぶん気を遣わせてしまったなあ。

液を塗り終わった後、ナイロンケープを外してくださったり

待ち時間、エアコンの温度を下げてくださったようだ。

 

ひとりで勝手に発作起こすならまだいいんだけど

周囲の人に迷惑をかける発作は起こしたくないよなあ。

 

教訓:今後美容院やカラーやさんに行く時は思いっきり薄着

 

そして残念ながら、命の母はパニ障には効かない(当たり前)。

 

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パニック障害も、突然発症したものではない……かもしれない。

 

4~5歳くらいの頃かな、家族で外食か喫茶店か行った時に

トイレに行って鍵を掛けた後、開け方がわからなくて

閉じ込められた状態になって怖くて泣いてしまったことがある。

今でも鮮明に覚えているほどでトラウマになってしまったのか

それ以来、狭いところに閉じ込められるのが本当にダメになった。

 

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小学5年生の時のこと。

女子5~6人のグループでトイレ掃除をした時に

何かのはずみでふざけて誰かが私をトイレの個室に閉じ込めたら

私がパニック状態の反応をしたのが面白かったみたいで

それ以降掃除の時間の度に個室に閉じ込められるようになった。

……こう書くとまるで虐めのようだが、そこまで深刻ではなくて

やってる方はおふざけの延長だったとは思う。

 

2~3日くらいそれをやられた後、私は友人ユカとの交換日記で

その旨を愚痴った。

ユカからは慰めというか励ましの言葉が綴られていた。

 

その次の日、掃除の時間。

ああ今日もやられるんだろうなーなんて覚悟していたら

その日を境に突然、全員無言で黙々と掃除をし

私を閉じ込めるおふざけをしなかった。

突然の変化に驚くが、きっとユカが先生に告げたか

それとも主犯者であるミナやオオマッコらを説得したか

そのどちらかしか考えられない。

なぜあの虐めに似たおふざけが突然止んだのか長年気になっていて

今でもこの一件は忘れていない。ユカは覚えてないだろうなあ。

 

私を閉じ込める瞬間の、嬉しそうにニヤつくミナの顔は

今でもはっきりと覚えている。

そして、交換日記の文面に書かれた、オオマッコという名前も。

後年(か後日か定かではない)同じ班だったウッチャン

「私はやっていない」と言った。

「やっていない」というのが「ハナから加担せず蚊帳の外」だったのか

それとも、閉じ込めのドアを押さえつけることを「やってない」のか

どのレベルで「やってない」のかは不明だ。

 

それまでは大人っぽいミナのことは憧れるほど好きだったんだけど

やっぱこれ以来、印象は変わった。

ユカを通じてゆるーい友人ではあったのでなんとなく噂は聞いてたり

私が出産した後ユカと一緒にウチの実家に来たような気がするが

あくまで「ユカの友達」って感覚だったかなあ。

 

オオマッコはお金持ちの一人娘だったが、中学に入って盛大にグレて

高校に行ったのかどうかよく知らない。

19歳くらいの頃、私のバイト先のファミレスに来たことがあったらしく

水商売かヤ〇ザの女のようになっていたと後日バイトの後輩から聞いた。

まあでも10代で道を逸れても軌道修正は利くし実家がお金持ちだし

今頃は幸せな人生を送ってるだろうね。

 

ウッチャンは美人な優等生のまま地域一番の進学校へ行き

東京の大学に行って東京で就職結婚したそうで(ユカ情報)

10年くらい前、同窓会で会った。

ゆっくり話す機会は無かったけれど

相変わらず物凄い美人で、全然変わっていなかった。

全員で記念写真を撮る時私が「ウッチャン真ん中に来なよ」って言ったら

いやいやそんな恥ずかしい……って遠慮してた。

きっといいとこの奥様なんだろう。

 

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もうひとつ続く、小学時代のエピソード、これは6年生の時。

校舎の隅に、閉まると完全に暗闇になる狭い体育倉庫があった。

男子のいたずらで、そこに私含む女子3~4人で閉じ込められた。

その時に私が「苦しいよう!」と、聞いたこともないような声で叫んだため

一緒に閉じ込められたワッタンが面白がって

その後しばらくからかわれたのを、今でも覚えている。

真っ暗なのがダメではないんだ、狭くて閉鎖された場所がダメなんだ。

運良くその時発作とかは起こさなかったけど、今にして思えば

あの時最悪の状況が起こったら、どうなってたかわからんよな。

 

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これらの体験があったために現在パニック障害があるのか

因果関係があるのかどうかはわからない。

 

ただ、私は40年経っても鮮明に憶えている、という話。