観劇旅行記 vol.1

もう何日も前からソワソワしていた。

半年前からずっとずっと楽しみにして有休取ってまでチケット手に入れたものの

コロナ禍で舞台自体が催行されるのかどうか

家族の誰かがコロナに罹って行けなくなるんじゃないかとか

万一哲さんが体調不良で代役となったら元も子もないし

泊りも急に決めてあれが要るこれも要ると準備が大変だったし

ああ本当にソワソワした。

 

とにかく一番心配してたのは「頻尿」「パニック障害」。

2時間半もトイレ我慢していられる自信が無かったし

劇場内に閉じ込められたら具合悪くなるだろうから

座席も、ちょっと後列になるのを承知で通路側にして

いざという時はホールから退出しやすいようにした。

ちょっと話が前後するが、昼夜共に

自分の左は通路で右隣の席は空席となった。

そのおかげで傍に人がおらずゆったりできて息苦しさもなく

パニック障害が出なかったのかもしれない。

隣の人もきっと楽しみにしてただろうに

このご時世、断念しなきゃならない事情があったんだろうね。

 

トイレ我慢のために水分を取らないでいるとパニ障が起こりやすい。

どうしたもんか。

でも今回はトイレを我慢することを優先することにして

前日から極力水分を取らないよう心がけた。

トイレでしっこしても出なくて、自分でも心配したほど。

 

でもこれが功を奏したのか、トイレは2回とも本当に大丈夫だった。

我ながら意外、こんなに尿意を催さなかったなんて。

やれば出来るじゃん私と思うけれども、危険なのであまり出来んがな。

 

さて荷造り。荷物が重くなり過ぎて便利な肩掛けバッグではなく

財布の出し入れは不便になるけど背負えるミニ旅行バッグにしたり

デジカメが要るか要らんか悩んだり。

(結局要らなかったなー)

携帯バッテリーも微妙だったなあ、要らんっちゃ要らんかった。

それに山のようなアルコールティッシュ。ほとんど使ってないような。

 

出発するのも、ちょうど良い時間に到着する電車だと

万一のアクシデントの際に一発アウトなので

1時間も早い電車で行って時間を持て余すかも……と迷ったり。

で結局早い方の電車で行って、やっぱり時間持て余したし。

 

8時40分頃、家を出発。

ソワソワしながら運転、事故りそうでホント怖かった。

結構高い駅の横の駐車場に車を停め、いざ出発。

12年くらい前にこうしていそいそとここから電車に乗った日々を思い出す。

 

下関駅で乗り換えの時、エスカレーターへ行く列から外れようと

ちょっと避けたら、つまずいて足をグキッ。

幸い捻挫はしなかったものの、どんだけ落ち着かないんだ私。

これで捻挫してたらアウトだったわい。

 

小倉到着は10時半。

歩こうかどうしようか迷いつつモノレールに乗って2駅先のホテルへ。

 

このホテルは12年前に何度か泊まった、思い出のホテルだ。

その後ラウンジにお茶しに来た機会はあったものの

いつか泊まりたいと思ってて、今回ようやく叶った。

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それがこちら。

コロナ禍だしだいぶ年数が経ったし他のグループに吸収されたこともあってか

若干雰囲気が変わっておった。

そこはかとなくクラシックな雰囲気が、私が好きだった

移転前の宝塚ホテルにもちょっと似てるかも。

 

ホテルに荷物を預け、劇場まで徒歩で向かう。

落ち着いてのんびり昼食を摂っておこうと

アーケード内の、以前も入ったことのある和食処「竹なか」にて

ミックスフライ定食を。

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大好物なんだけど、緊張しすぎてこれを完食するのは少々キツかった。

 

そして劇場へ。

がらんとして誰もいない劇場前で、まずは写真を撮る。

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何年も経ってから、ああここで哲さんと会ったのねと思い出になるだろうか。

ちなみにガラスに写り込んでるのは当然私で

グレーのストレッチの効いたパンツスーツといういでたち。

微妙にキントリの天海さんの衣装に似てるので

意識してると思われたらヤダなあと思いつつ、超お気に入りの服だ。

ユニクロの哲さんおそろコーデは止めておいて正解だった。

 

その後、ツイッターに書き込み。

これに対して幾つか反応があったりで

やっぱこの前ツイッターの鍵外しておいて良かった。

 

そしてこの後、予想通り時間を持て余す。

近くのデパートをうろつくも疲れたのでベンチに座ったり。

 

そして開場時間が近づき、劇場へ。

パニ障が気になり「やっぱもう一度空気吸いに出よう」と戻ったり

なかなか落ち着かないな私。

 

そしてロビーを過ぎて会場内へ。

この劇場は予想してた以上に物凄く豪華で

小倉城の見える窓際の椅子に座って

 

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小倉城とパンフの写真を撮ってたら

隣に座った人も同じアングルで写真を撮り始めた。

そして夜、検索で見つけたんだが、その方もツイッターにその写真をアップしてた。

まさか隣の人が同じタグつけて写真上げてるとはな。

まあ幸いなことに、私が挙げた写真はちょっとだけ違って

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こっちを上げたんだがな。

彼女ももしツイッターで検索したら、隣に座った私の投稿を見るだろう。

 

さあ、開演15分前。

念のためもう一度トイレに行き、着席。

2列目までは多分コロナ禍で使われなかったので

私は前から4列目、中央よりほんのちょっと右寄りの席だ。

 

劇場内アナウンスが終わり、時計表示が消え、会場のライトが落ちる。

チリンチリンと鐘が鳴り、いよいよ私の大好きな人が出てくるのだ……。