先日ちょこっと書いた「明晰夢」について。
明晰夢とは、夢の中で「これは夢なんだ」と自覚している夢。
世間では見るのが難しいらしいのだが
私は、いつもじゃないけど時々、夢の中でこれは夢だと気づくことがある。
「明晰夢は危険」と言われているが、どうだろう。
怖い夢を見てる最中にこれは夢だと気づいた時は
「ああ、それなら目を覚まして夢を終わらせればいいんだ」と思って
せーの!で気合を入れて頭を切り替え、現実に目を覚ますことができる。
大抵は、夢の中でこれは夢だと気づいたら
「じゃあ空を飛ぼう!」となる。
そしてそこらへんの崖とか窓からぴょーんと飛び降りて、空を舞う。
稀に、飛んでるつもりなのに10~20センチ程度浮くだけでうまく飛べないとか
上に向かって飛んでるのに庇や屋根にぶち当たって
鉄腕アトムみたいな格好で頑張って突き破りながら飛んでる夢も見るけれど
大人になってからは、比較的上手に美しい青空の下、飛行できている。
せっかく夢だと気づいて夢を自在に操れるのならば
どうせならめちゃめちゃエロいことをするとか
嫌いな人をコロして回るとかすればいいのに
なぜか「ああこれは夢だ、じゃあ空を飛ぼう」となってしまうんだな。
そして、そこら辺から飛び降りる。
すると、夢の中で青空がバーンと拓けて私は飛ぶ。
……ここで考えた。
将来認知症や精神病などで、自分が夢と現実の境がわからなくなったとしたら。
本当は現実なのに自分では夢だと思い込んで
「これは夢だ、じゃあ空を飛ぼう」って考えて
そこら辺の窓や崖からひょーんと飛び降りてしまうかもしれない。
まあ、人をコロして回るよりも自分ひとり飛び降りる方がマシかもしれんが。
明晰夢は、だから危険なのかもしれない。