「そうでなかった」子は

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亡くなった先生が良い先生だろうということはわかる、わかるんだけど

それでも、どうしても考えてしまうこと。

 

「先生の家に泊まりに行った」「先生の愛車でお台場や江の島へドライブ」とあるが

泊まりに行ったことがない子、ドライブに連れてってもらったことがない子は

きっといるだろうと思う。

その子らの気持ちは?と。

 

今でいういわゆる陽キャって先生と仲良しでドライブとか行きそうだし

いわゆる陰キャなら先生がフォローしようと泊まりに誘われるかもしれない。

でも、そうでない子、「陰キャ」でもない「その他の普通の子」らは

先生と仲良しの子を傍から眺めて、どういう気持ちでいただろうか。

 

もちろん先生だって分け隔てなく生徒に接しようとされただろうけど

それでも、細かい要因の積み重ねで「分け隔て」ができるのは当然だ。

例えば先生がドライブに誘っても本当に行きたくない子もいただろうし

本心では興味あっても「行く」と素直に返事出来なかった子もいるだろう。

そうすると結果的に「ドライブに行ったことがある仲良し」と

「そうでなかった子」と分けられることになる。

 

私は「そうでなかった子」のポジションだったから

こういうこと考えてしまうんだよな。

陰キャだったわけではない、いわゆるフツーで真面目寄りで

積極的に先生に懐いて仲良くするタイプではなかったので

はっきり言って教師からはアウトオブ眼中扱いされていた。

興味を持たれなかったというより「放っておいても大丈夫」扱いか。

陽キャほど愛想が良くなかったのでさほど好かれなかった自覚もある。

どんな熱血教師がいたとしても、私はドライブには誘ってもらえんだろうな。

なぜなら「ドライブに連れてって可愛がる必要も、

フォローする必要もない子」ポジだから。

 

心配なのは、この一件で結果的に先生を死に追いやった生徒。

これだけ生徒に好かれていた先生だけに

自身が「自分が先生を殺してしまった」って責めたり

周囲からそう責められたりとか無ければ良いけれど。

生徒が親に「先生に股間を触られた」と報告したことは

決して間違ったことではないんだよ。