「パンドラの果実」 ・・・☆3
決して面白くないわけじゃないんだよ。
少なくとも先週までは、まあまあ味のあるドラマかもなと思って見てた。
最大の難点は、博士(岸井ゆきの)のビジュアルが若過ぎて
彼女のキャラのためにガキんちょドラマに成り下がってしまったこと。
岸井さんの実年齢は知らないけど、作中で若く見えるのが不自然すぎて
「3年前に科学界から姿を消した」と言われても
3年前だと子どもかよ!?って思ってしまう。
それだとまるで、コナン君なんだよな。
頭脳明晰なスーパーガキんちょの中心のドラマ。
博士をなんでこんな若者設定にしたかな?
ディーンと同世代かもしくは上、ユースケ世代でも良いくらいだ。
アラフォーで雰囲気のある女優……誰が良いかなと考えて
大塚寧々だとほんのちょっと歳いきすぎ?でもそのくらいでも……と思ったら
最新話で栗山千明が登場した。
あれ、栗山千明を博士役にすればちょうど良かったのでは。
前回まではヌルさも楽しんで見てたんだけど
最新話、博士が科学界を去った理由が薄っぺらすぎて残念。
つか、そういう理由で研究を止めて界隈から去るって
オマエそれでも研究者か?探求心の方が勝るのが普通では?と思ってしまう。
ラストもきっとヌルそうだけど、その分気合入れて見なくてラクなので良いかも。
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「マイファミリー」 ・・・☆3.5
途中「おおお!」ってくらい面白くなったのに、あの時だけだったか。
よく練られたストーリーなんだろうけど、その分アラが出る。
キャストにしろそれ以外にしろ、気合入れまくってるのが伝わる作品だけに
そのアラが目立ってくるんだな。
なんなら「パンドラ~」くらいヌルければ、少々のアラは気にならないんだが。
キャスト面では、賀来賢人がちょっとだけ浮いてる感じ。
悪くはないんだけど、なんというかうまいこと馴染んでない?
ニノと濱田岳が演技上手いだけに、隣にいると目立ってしまうのか。
これまで私が見たことがある賀来賢人、どれもあんま上手くなかったしな。
MER、Nのために、ニッポンノアールくらいしか見てないけど。
ストーリーはあんまり期待していない。
ただ、「真犯人フラグ」「テセウスの船」「あな番」を思い出した時
犯人役って大事だな、と痛感したので
「マイファミリー」、なるべくガッカリさせないで欲しいとは思う。
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「鎌倉殿の13人」 ・・・☆5
途中まで☆3で、いつ視聴を止めようかと思い続けてたのが
ある時期から突然面白くなり、15話以降は目が離せない神ドラマとなった。
なんだ?急に演出家でも変わったか?
序盤は脚本も芝居も現代的すぎてなんだかな、と思っていたんだけど
この頃はそれも気にならなくなってきた。
史実を辿るなら、どいつもこいつも今度どんどんブラックになっていくはず。
とすると「明るいコメディ」には戻らないはずなので
いやー楽しみだわ。
菅田将暉はそれほど好きではないけれど、やっぱり上手いな。
「麒麟がくる」の染谷信長の影響を感じなくもないけど
大河ドラマは、明るい作風→暗い作風→明るい作風……と繰り返すらしい。
麒麟の次が晴天、そして今作、じゃあ来年……となると
来年の大河は見ないでいいや。