制服の話と遠い昔の縁

今の時期、職場の制服が暑苦しくてたまらん。

6月1日の衣替えまで、この暑いのにピッチリとジャケットとベストを着込む。

クールビズが叫ばれてだいぶ経つんだがなあ。

身だしなみに厳しい業界なので仕方ないのか。

 

謎なのは「勤務中は絶対にジャケットを脱いではいけない」ということ。

フロントに立つ際はジャケット着用するべきかなとは思うけれども

深夜に事務所で事務仕事をする際も

お客様のいない昼間に玄関のガラスを拭く際も

勤務中なのでジャケット脱ぐのはNG。

更に謎なのは、女子の夏服は、冬服のジャケットを脱いだ状態、

ベスト+ブラウス+リボンタイなのだから

ジャケットを脱いでも充分「制服」なんだがなあ。

お客さんが、ジャケットを脱いでガラス拭きをしてる従業員を見て

「失礼だ!」って思うんだろうか?思わんだろ……。

 

7~8年前だっただろうか、真夏に姫路の〇ルファワンに泊まった時

フロントに立つ女子従業員の制服がポロシャツだったのを見た。

ポロシャツだからって「ラフ過ぎて失礼な」なんて思わないし

むしろ、爽やかで素敵だと思ったもんだがなあ。

 

いいなーア〇ファワン、涼しげで。

 

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「ポロシャツが制服」で思い出したこと。

 

大昔、私は新卒で某企業の子会社(代理店になるのか?)に営業職で就職し

メーカー主催の、全国の代理店の新卒者が集められる研修に参加した。

入社後約1か月間神戸の研修所で過ごし

その後3ヶ月ほど自社に戻って現場で働いてから

7月の終わりに一週間神奈川の研修所に再度集められた。

 

7月の研修では各社それぞれの制服、制服の無い会社の者はスーツで受講したのだが

T県の会社は、女子の夏の制服がポロシャツ+タイトスカートだった。

ポロシャツが制服って当時としては事新らしいものだったかも。

 

運悪くその会社には受講者である女子新入社員がひとりだけで

周囲がスーツで受講する中、ひとりだけポロシャツといういでたちに。

 

すると、講師が「研修なのにそんな格好で!!」と彼女を叱った。

 

いやいやいや、制服なんだからしょうがないじゃん。

自前のスーツより、自社の制服が優先でしょうがよ。

自社の制服で研修を受講したのに叱られるなんて、気の毒な。

 

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そういえば思い出した、その時の神奈川の研修所にて。

ある夜、食堂から「うおぉぉぉーー!!」と大勢で盛り上がる声が聞こえてきた。

どうやら、私ら代理店新卒者ではなくて

メーカー直で採用されたエリートたちは

入社後から7月末までずーーっと研修を受け続けてて

それがようやく明日で終わりという日で、皆で打ち上げをしていたらしい。

 

さすがエリート君、4か月もの間ずっと研修だなんて大事にされてるなー。

そんな長い間苦楽を共にした同期との最後の夜なんだから

そりゃ感慨深いよなあ、雄叫び上げて盛り上がるはずだわ、

なんて思ったのを覚えている。

 

あれから何十年経っただろう。

ふと、気づいた。

あの打ち上げしてたエリート君集団の中に

ブラボーさんがいたかもしれない、ということに。

 

まあ、きっちり同じ入社年だったとは限らないし

研修所は数か所あったから彼が神奈川にいたかどうかもわからないんだけど。

この話になった時に詳しく聞いときゃ良かったなあ。

遠い昔にすれ違ったかもしれない人と後年ネットを介して知り合うって

なかなか面白い縁だな。