舞台

あと8日で、哲さんに会える。

舞台「近松心中物語」の公演だ。

 

しかし世はコロナ禍真っ只中、県の端っこ同士とはいえ

県外に出掛けるというのは少々憚られる。

正直、いっそのこと上演中止になってくれれば諦めもつくのに、

と考えていた時期もあった。

チケット代2万弱が返金されるのなら行かない選択をするかも、とも。

 

そんなことを考えながら帰りの電車の時間を調べてみたら

夜の上演終了時間が思ったよりも遅く

ウチに帰り着くのが相当遅くなることに気づいた。

 

だったら泊まりもアリ?と思い出いっぱいのお気に入りのホテルを調べると

コロナ禍のためだろう、土曜なのに1泊5000円で空室がある。

 

だったら一応予約だけ入れておいたら

なんかもうすっかり行く気になっちゃったんだな。

舞台楽しみ6割、ホテル楽しみ4割くらい。

 

家族が反対すると困るので、細かい説明は抜きにして

「出かけて泊ってくる」とだけ告げている。

なんなら「父親を舞台に連れていく」とでも言えるしな。

(実際はもちろんひとりで行くんだけど)

 

いそいそと着替えなどの準備をする。

着ていく服は予定を変更し、ストレッチたっぷりのパンツスーツにしよ。

ラクな服だし、スーツの方がホテルで過ごしやすい。

そのためにはもうちょっと痩せなきゃな。

つか、哲さんに会えるんだから頑張って痩せていきたい。

 

さあ、あと一週間と一日。

無事に哲さんに会いに行けるだろうか。