前に書いたエントリの、思い出補正の話。
『ストリート・オブ・ファイヤー』という映画がある。
1984年頃の作品で、ダイアン・レイン主演の青春アクション恋愛映画。
私が観たのは公開された後のテレビ放映だったと思うが
そしてかっこいい主題歌に魅了され、とても気に入った映画だった。
それが今、アマプラのラインナップに入っていたので
しっかり時間を取れてじっくり映画を堪能できる精神状態になるのを待ち
満を持して、四半世紀ぶりに鑑賞した。
ああ、あの感動をもう一度。
再見してみると、ぶっちゃけ、大したことない映画なんだな。
つかストーリーがメチャメチャで破綻してるし
何より、無駄な暴力描写が凄い。
女ひとり救出するために何十人殺して何十台バイク燃やして
なんでドッカンドッカンあちこち爆発してんだよ……。
女は自分を助けてくれた元恋人が、お金で頼まれたからと知って怒ってるけど
怒る筋合いないんじゃね?しかも怒ってた割にヤってるし。
そしてラストはなぜかサシで殴り合い、意味不明。
登場人物と音楽の良さで誤魔化されてるが、映画自体は
ハッキリ言って凡作だと今なら思う。
10代の頃に観て「かっこいい!!」とシビれた、思い出補正にかかってたんだろう。
シネスケのレビューを見ると、やはり「かっこいい!!」のオンパレード。
私と同世代のコメテさんがあの作品をかっこいいと思う気持ちはすっごくわかる。
私もあの映画はかっこよくて素敵な、80年代の思い出いっぱい詰まった大事な映画だった。
そんな中、☆2コメントでもうめちゃめちゃ素晴らしいコメントがあった。
膝を打ちまくって悶絶したよ。
まさにその通り、このコメント書いてくれてありがとうと伝えたい。
とはいえ、思い出補正が悪いとは全然思わない。
もし『BTTF(初作)』や『ターミネーター(初作)』が思い出補正かかってるとしても
この映画を大好きで面白いと思う自分が、好きだ。