『花宵道中』 / 斉木久美子 ・・・☆5
これは良かった!!良いのは原作小説なんだろうけど。
序盤、よくある「お江戸悲恋物語」的な話かと思ってたら
話が進んで人間関係がわかってくるとゾクゾクした。
安達祐実主演で映画化されてるみたいだけど
予告編を見る限り、映画化されてるストーリーは「そこじゃない」というか。
あれじゃそれこそ単なる「お江戸悲恋物語」になるよなあと。
よしながふみの「大奥」もそうなんだけど、なんで映画化する部分って
もっと素晴らしいエピを映画化してくれないかねえ。
『蒼の封印』 / 篠原千絵 ・・・☆2
鬼一族の女王(的ポジション)と鬼を狩る一族の長の恋愛物語。
90年代の篠原千絵の作品ってことで面白いだろうと期待したんだけどなー。
途中どうでも良くてかなり斜め読みですっ飛ばした気がする。
つまんないとか面白くないとかどうでもいいってのもあるんだけど
気になるのは、この時代の作品の暴力描写。
物凄く簡単に人が殺されまくるのが違和感というか。
同時代の『巴が来る』もそうだったんだけど、人が殺され過ぎ。
この時代では当たり前になってたそういう描写を今読んで不快に思うってことは
暴力描写を止めようという今の風潮は随分と浸透してるんだろう。