姉の初盆は8月2日に執り行うことになった。
当然X氏も呼んだのだが、コロナのこともあってご辞退された。
初盆はまあ、お経あげるだけだしある意味来れなくても仕方ない。
が、納骨だけはガスマスクしてでも来いと言っていた。
X氏は現在の拠点は大阪であり、仕事であちこち行っている。
このコロナ禍でも仕事で山口に来たり
山口を通過して北九州に行ったりもしてるらしい。
でも、両親にコロナを持ち込みたくないとのことで
我が家への来訪を遠慮されていた。
納骨は一周忌の日に執り行うようで
日程は、姉の命日である10月7日に決まった。
この日は絶対来てね、とX氏に言っていた。
なのだが。
8月下旬、姉の息子から「命日の日に来たい」と連絡があった。
コロナでなければ姉の息子とじっくり話をしたり
場合によってはX氏と会わせたりしたかもしれない。
しかし、会う機会話す機会を設けることができず、
姉の息子は事情をまるで知らないままだ。
この状況で突然Xとバッタリ会ってしまうという事態は避けたい。
私は姉の息子に「コロナが心配だし長距離運転が心配だ、
あなたが一番大事なのだから今は無理しないで」と
遠回しに断る文面をLINEで送った。
母に話した。一応X氏にも言っておかなければならない。
この話をX氏にしたところ
「どうか息子さんに来てもらってくれ、自分は遠慮するから」とのこと。
だよな、彼ならそう言うに決まってる。
母はどうしたら良いのか決めかねていた。
とりあえず母から姉の息子へ「来れそうなら来ていいよ」と連絡してもらったら
「行くかどうかわからない」との返事だった。
これをX氏に伝えると「でもやっぱり息子さんを優先で」と、辞退の様子。
姉はどうなんだろう。
自分の納骨に、息子に来て欲しいのか、それとも恋人に来て欲しいのか。
遺書には、息子も含め家族に対する記述は一切無かった。