学力低下

学校だの教育だのという話ばかり書くのは「いかにもPTA・・・」って感じでアレなのだが。

甘崎庵さん(id:amasakiiori:20070119)がご紹介されていた記事、livedoorリサーチ
甘崎さんのコメント欄にも書いたのだが、ランキングには載っていないが「競争を悪とする風潮」も一因ではないかと私は思う。
最近の小学校では何もかもを平等に平等にとされており、ちょっとした区別でさえも差別扱いされるような風潮がある。息子の学校ではまだこの意識がさほど濃くないため、運動会では徒競走も選抜リレーも行われるしマラソン大会もあるし音楽会で楽器の得意な子がソロパートをもらうこともある。だが、多くの小学校では徒競走は廃止され、「全員で走るリレー」などに変更されている。先日、市内音楽会で見たのだが、他校では楽器のパートも分けずに全員がリコーダーによる演奏という学校もあった。
そして勉強(成績)に関しても、子どもたちは競わない。「競う」という意識があまり高くないようだ。成績表も相対評価でなく絶対評価になっているため、保護者も通知表を見たところで「具体的に自分の子がクラスのどの位置にいるか」というのは不明である。成績の話ではないが、息子の学校では「クラス委員」「児童会長」というものも廃止されている。
私個人の考えではあるが、走るのが速い子、勉強が得意な子、音楽や美術が得意な子、リーダーシップの取れる子というのは個性であり、それらの個性が際立つことが差別につながるとは思えない。得意なことを発揮する場があり、そこで活躍出来ることが嬉しくて益々伸びるなら良いことではないか。平等平等と個性まで押さえつけておいて、その上「学力低下が問題ですよ」なんて言われてもなんだかなー。
ちなみにこうやってのんびり過ごした小学生が中学に進級すると、途端に「テストは学年で何番」という厳しい競争と現実に晒されるそうな。それもなんだかなーと思う。