2000年以降の少女漫画

私が10代の頃心躍らせて読んでた少女漫画は

80年代、歴史モノや海外舞台モノなど、そのジャンルはバラエティーに富んでいた。

が、いつの頃からか、少女漫画といえば半径10Mで付き合ったの別れたの

誰が好きだの嫌いだの、学園恋愛モノばかりになって

なんというか、スケールがどんどん小さくなっていった。

ただこれは、昔に比べて今の少女は漫画に「憧れ」ではなく「共感」を求めるようになったとか、

掲載誌が減って漫画家が冒険できなくなったとか、いろいろ理由はあると思う。

 

スケールが小さくなってつまらなくなったかというと、一概にそうとは言い切れない。

半径10Mの恋愛模様のなかで人物の心情描写の描き方は素晴らしい作品が多い。

「学園恋愛モノ」というジャンルに於いては、80年代より優れた作品は多い。

 

……と、「となりの怪物くん」や「ORANGE」を読み終えて思った。

ただし、また読み返す気にはならんけどな。

キュンキュンしながら読んで、あー面白かった、でおしまい。

 

ところで、長年少女漫画を読んできた私の経験からすると

90年前後の少女漫画って全体的につまんない作品が多い。

(もちろん例外はあるけれども)

バブルの世相と関係あるのかなー、とも思う。