著者や著者の周囲の人々の男女のイロゴトについてあれこれ語っている本。
ちょっと気になる記述があった。
(エロが含まれているため白字。読まれる方はスクロールしてどうぞ)
でもね、本当の本当をいうと、私は女のセクシュアリティというものが羨ましくて仕方がないのである。一度でいいから女の体になってセックスをしてみたい、正直言えばそういうことである。
これも女の方々は想像すらつかないだろうけれど、男のセックスってものは、つまらないものです。
よろしいですか。男はね、性感の極まったところ、つまり射精という不随意的にして呆気ない終焉を迎える。これがどうにも「矛盾」です。気持ちが良くなるとすぐ終わってしまうわけだから、男は結局、気持ち良くなってはいけないわけである。だから、女がひたすらなる快楽に身を任せ、大声でヨガったり、潮を吹いたり、アクメに達して頭が真っ白になったりしている間、男共は、いかにして相手だけを気持ちよくさせて自分は気持ちよくならないように己の気分を白けさせるかということに腐心しなくてはならない。
(中略)
女たちは、そういう男たちの絶望的矛盾的必死の努力に一顧だに与えることなく、ただ自分だけの性的極楽の中に茫然自失していればいいわけだから、どう考えても、こと性行為に関しては、女の方が豊かで分が良く、大きにめくるめくものがあるに違いない。