☆4は甘いかな、☆3.7くらい。
絵も話も物凄く幼いけれど、スイスイ読める勢いはある。
完結してもスピンオフでこの先の話とか読んでみたいという気になる。
イマドキのよくあるRPGっぽいファンタジー世界なのかと思ったら
意外と?ちゃんと中国王朝を検証してるっぽい。
この辺りがちゃんとしてるのがボニータらしいな。
なんということはない話なんだけど、特筆すべきは
「主人公がモテ過ぎない」のが潔い、ということ。
蒙古の王やシスコンの兄から愛されるのはまあ当然としても
普通の少女漫画だったらあるあるのパターンで
皇帝からも一時期愛されたり側近も主人公に惚れる奴がいたりするが
この作品の皇帝は、恋愛感情で主人公に惹かれる描写は一切なく
キスもしないし未遂だけどそういうコトになりそうに、って展開もない。
これはなかなか新しいかも。
それにしても、読者の人気や感情移入を
主人公よりもヒーロー(この場合は蒙古王?)よりも
ちょっと影のある主要キャラ(この場合は主人公兄)が全部持ってったというのは
あるあるあるあるあるあるだな。
BASARAの揚羽とか天河の宦官とか、こういうキャラはあるあるある。