男の花道

(もうこのネタ最後だから許して許して)

映画『80デイズ』。

アーノルド・シュワルツェネッガー州知事選前に撮り終えた映画が、これで全て公開された。
前作(カメオだけど)『ランダウン・ロックング・ザ・アマゾン』では、瞬きしてる間にスクリーンを横切ってしまった彼だが、今作では物凄い髪型で役者魂を見せつけてくれた。

キワモノとしてデビューし、キワモノとして終える。なんという帰結。これぞ男の花道ではないか。

演技力や作品の内容について文句は山ほどあるけれど、私は、アーノルド・シュワルツェネッガーは、80年代「ムキムキマッチョ男の豪快アクション」というジャンルを、スタローンと共に引っ張ってきた第一人者だと信じている。たとえギャラが多過ぎようとも。


ターミネーター』(初作)で初めて彼をスクリーンで観た時に「この世にこんな素敵な男がいるなんて!アンビリーバボー!」と一目で恋に落ちて20年。長いような短いような20年。思えば遠くへ来たもんだ。

知事としての任期を終えた後、再びスクリーンにあの台詞と共に戻ってくるのかどうか判らないけど、私はもう彼が戻って来なくても良いと思っている。「お疲れ様でした」と彼に感謝したい。

私の映画人生の、ひとつの時代は終わった。

20年間彼を追い続けてきたことは、確かに幸せなことだった。

ケネディ家の悲劇」が彼の身の上に振りかからないことを祈る。