シュワルツェネッガー映画論

(またかよっ!なネタで申し訳ない)

他所で出た話なのだが、長くなるのでここで。(ほとんど私信かも)

昨年公開された『ターミネーター3』のどこが気に入らなかったのかという話題だった。映画の感想はCinemaScapeのレビューに書いたのだが、それ以外にもこの作品にイマイチ乗れなかった理由。

それは、「私が歳を取ってしまった」というのも理由のひとつだ(ストーリーは置いといて)。

初作『ターミネーター』をリアルタイムで観た時私は中学生。劇中ではサラ(リンダ・ハミルトン)、カイル(マイケルー・ビーン)ら主要キャラは20代前半の設定で、当時の私から見るとその物語は「大人」の話に見えた。

次作『T2』でも、ハミルトンは鑑賞当時20歳の私よりも年上だった。シュワは勿論、T−1000演じるロバート・パトリックも(設定上の年齢は知らないが)実年齢は私よりも上だから、私よりも大人で、カッコ良い彼らを羨望の眼差しで見た。

そして『T3』。この作品では、シュワ以外の主要キャラ(ニック・スタールクレア・デインズクリスタナ・ローケン)はおよそ20歳前後の設定となっている。

『T1』のハミルトンやビーンと、『T3』のスタールやローケンはほぼ同年代になるのだが、それを観る私が歳を取り、32歳の私からは『T3』は若者メインの物語で、感情移入がしづらくなってしまったのだ。

これまでのシュワルツェネッガー映画は、ヒロインが若い女性の『エンド・オブ・デイズ』を除いては、主要登場人物の平均年齢が比較的高い。高いというか、少なくともそれを観る私よりも。シュワ本人が年齢を重ねるにつれ、相手役の年齢も上がってくる(と言っても、シュワの妻にしちゃえっらい若すぎとは思うけど(笑))。

近年作品では「家族」をテーマにしているため、成長して家庭を持った私にも、感情移入がしやすかった。

それが一気に『T3』で登場人物の年齢層が下がってしまったため、ちょっと戸惑いを感じてしまった部分もあるのだ。
視点が変わった、というところかな。


さて、シュワルツェネッガー知事の訪日が迫ってきた。あと12日!
んでもどこに来るとか何をするとか、さすがに情報は入らないなあ〜。