6-1へ。受験と卒業を控えた6年生のクラスは、心なしかピリピリしているようにも感じた。
私が6年生へ読み聞かせをするのは最後、6年生にとっても絵本読み聞かせを経験出来るのはあと数回しかない。そう思うといつもに増して素敵な絵本を読みたくなり、素晴らしい本だが普通に読むと15分超えてしまうため今まで断念していたこの本を選んだ。

えんぴつはかせ

えんぴつはかせ

勉強の苦手なまさるくんがある日宿題をしていると、持っていた鉛筆が勝手に回答を書いていた。「はかせ」と名乗るえんぴつは、意思を持っている不思議な鉛筆だった。まもるくんははかせと競争しながら勉強するようになる(はかせは学校では動かない)。やがてまもるくんは、テストで100点を取れるまでに成長する。だが、えんぴつはだんだんとちびていき、やがて消えてゆく日が訪れて・・・というお話。
勉強の面白さだけでなく、モノを大切にする心も教えてくれる、本当に素晴らしい絵本。やがて卒業して大人になっていく6年生が、この本から何かを感じてくれると良いな。