GWの思ひ出

今年のGWも雨が多かった。
GWの雨の日に毎年思い出すこと。

あれは9年前、私が24歳のGWのある日。くされ縁友達4人(男2人・女2人)で久しぶりに集まることになった。この年の秋、私は結婚することが決まっており、なんだか照れくさいけど丁度いい機会だからみんなに婚約を報告しなきゃなーと考えていた。

天気が良ければドライブにでも行こうと計画していたのだが、あいにくの雨。雨の中どこか行くのもタルいし、部屋でビデオでも観ようということになった。そこでレンタル屋に行き、当時話題の大作(なんだったか忘れた)と「なんかホラーな映画」を借りて友達の家へ。

女性陣でお昼ゴハンを作り、みんなで食卓を囲むが、なかなか婚約発表を切り出せない。まあ、まだ来たばかりだし。もーちょっと後でいいか。

そして映画タイム。まずは「なんかホラーな映画」から観ようと、ビデオをセット。

・・・・・・・この「なんかホラーな映画」ってのが・・・・・








死霊の盆踊り』だったのだ・・・・・(−−;)

未見の方には話が見えなくて申し訳ないが、この映画はとにかく凄い。あらゆる物を破壊する(この日の場合は思いっきり空気を破壊された)超強烈な映画。違う意味で怖い!怖すぎる!!(詳しい内容はシネスケをご参照下さい)

「頼むから早送りしてくれ」という懇願も男性陣に却下され、結局最後まで観ることに。観終わった時、全員が物凄い脱力感に見舞われていた。もう一本の「話題の大作」ビデオを観る気力すら残らないほどに・・・。

この壮絶な映画のおかげで、とてもじゃないけど婚約発表どころじゃなくなった。結局この日は話を切り出せず、みんな脱力しながらお開きに。

後日手紙で婚約の件を友達に伝えたら、案の定「なんであの日言ってくれなかったの!水臭い!」とお叱りを受けたが、「・・・だって『死霊の盆踊り』で・・・」「・・・そっか・・・」

今でも友達と集まると、「あの日『死霊の盆踊り』」は語り草になっている。いや、でも観て良かったよ。あの日観てなきゃ多分一生観ないぞこの映画。