ブラウザ選択の時代を読み解く /don't click on the blue e!

     / Scott Granneman ・ 著
           江村秀之、甲府方重信、小沢英裕、山口悟・訳


ネット予約していたら(http://www.oreilly.co.jp/books/4873112435/)、発売日よりも随分早く届いた。わーい。

Firefoxなどの、IE以外のブラウザを紹介した本。普段私が読むPC関連本というと、初歩の初歩の初歩、初心者向けの易しいものばかり。本書は、ド素人でオバカな私にとっては少々難易度が高いので、内容についていけるかどうか不安だった。というか、実はほとんどついていけてない(訳者さんごめんなさいごめんなさい)。

特に序盤の「インターネットむかし話」が非常が面白い。私がネットを始めた頃は、本書で言うところの“ブルーe”(←IEの事)が当たり前のように感じていて、それ以外のブラウザなんて想像したこともなかった。インターネット創世記の、テキスト専用Webブラウザなんて初めて見た。
そして後半の「その他のブラウザ」の章では、IE、Firefox以外のブラウザも詳しく紹介されている。・・・うーん、知らないブラウザいっぱいあるんだ・・・。勉強しなきゃ。せっかくだからこの本を読んで勉強しよ。

何より興味深いのは、日本人の著作とは違い、アメリカ人の著したハウツー本になると、初っ端からいきなり「IEはバグだらけで危険で時代遅れ」とカマしてくれるわ、「私はIEを忌み嫌っている」「ちゃちなセキュリティ機能〜」(←これはAvantの話)「面白い機能のまったくない枯れたブラウザ」(←これはEpiphany)など、言いたい放題っぷりに笑ってしまう。もしかして訳者さんがあとがきで仰っている「文章を紡ぐ原文の魅力」というのはこれなのだろうかと思った。

それにしても判らないのは、訳者さん(のうちのおひとり)って一体何者なんだろうということだ。こんな専門書の英文翻訳までやってのけるなんて、本業は何なんだ。本書巻末紹介欄によると、どうやら普通の人ではないらしい(ごめんなさいごめんなさい)。