『ダリア』/ 野中柊・著

フランスのエロ小説『ダリア』(ミシェル・ランバート著)の主人公ダリアに憧れる帰国子女・ハナの物語。
アラン・コリンズの『黒衣のダリア』のような上質のサスペンスとは程遠い、内容の無いものに感じた。精神的に大人びた、ちょっと背伸びして世の中に反発するティーンエイジャーの描写って、どうしてこうもステレオタイプなんだろう。

それにしても本家本元フランスエロ小説のダリア、かなり凄いらしい。

新聞配達の兄ちゃん、校長先生、通勤途中のサラリーマン、用務員さん、嫌われ者の女の子、映画館の切符もぎり、街の不良少女、そして父親とも、挙句の果てには猫とでも、誰とでもヤってしまう。

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