『昔話にはウラがある』/ ひろさちや・著

あちこちで見かけるようになった「あの童話は実はこんな深い話」。
「白雪姫は実は娼婦で7人の小人たちに○○・・・」「赤ずきんちゃんは狼に○られちゃった」「一寸法師は身体じゃなくてナニが一寸」など、それどこかで聞いたよ的な裏話ばかりなのだが、浦島太郎(=『御伽草子』の浦嶋太郎)の解明はなかなか興味深かった。

仏教の経典から龍宮城の所在地を割り出し、そこから浦嶋の龍宮城滞在時間や人間世界に戻った時間を古代インドで用いられていた単位「由旬」を当てはめて計算すると、実に正確な値が出るらしい。

昔の人は、このような計算をどうやってしていたのだろうか。